無料日本史用語を流れで覚える300語フラッシュカード

日本史の用語は、孤立した暗記より前後の流れで置いたほうが残ります。

300枚最終更新 2026-08-30
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日本史は、言葉だけ見れば見覚えがあるのに、いざ問われると「いつの話か」「誰が進めたか」「何のためか」がほどけてしまいがちです。似た名前の政治制度や改革、幕府や朝廷の役職、文化史の用語が頭の中で入れ替わると、教科書を読み返してもつながりが戻りません。用語を単発で覚えるより、時代の流れの中に置き直して、意味と役割を一緒に引ける形にしておく必要があります。 このデッキは、日本史用語300枚を、原始と古代55、中世55、近世60、近代70、現代60の時代区分で切った構成です。表には用語だけを出し、裏には必ず「意味」「要点」「例」を置いています。たとえば縄文土器なら生活との結びつき、水野忠邦なら改革のねらいと行きづまり、金融ビッグバンなら改革が向かった方向まで、同じ型で確認できます。用語を見た瞬間に、いつ・誰が・何のためにまで返せるようにそろえています。 これを間隔反復の予定に乗せると、答えられるカードは前に進み、あいまいなカードだけがまた出てきます。もう戻らなくていい用語に時間を使わず、詰まる時代や分野だけを何度も触れ直せるので、通史の穴がはっきりします。年号そのものは入れていません。ここでは用語を軸に、出来事や制度の位置づけを結び直すことに絞っています。年号は別の重要年号デッキと役割を分け、日本史用語の理解を先に固めるためです。

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縄文土器意味:縄文時代に広く使われた、煮炊きや貯蔵に適した縄目文様の土器である。 要点:縄文時代の人々が食料加工と保存のために用い、定住生活の広がりを示した。 例:深鉢形の土器で木の実を煮てあくを抜けるようになり、食料利用が広がった。
稲作意味:水田で稲を育てて米を得る農耕である。 要点:弥生時代に大陸から伝わり、安定した食料生産のため各地へ広まった。 例:収穫の蓄積が進み、余剰をめぐる貧富の差や争いの拡大につながった。
前方後円墳意味:前が方形で後ろが円形の、古墳時代を代表する有力者の墓である。 要点:古墳時代に各地の首長層が権力の大きさを示すため築いた。 例:大仙陵古墳のような巨大古墳は、広い地域を動員できる支配力を示した。
氏姓制度意味:豪族に氏と姓を与えて地位や役割を定めた支配制度である。 要点:ヤマト政権が豪族統制のために用い、家柄にもとづく政治秩序を形づくった。 例:蘇我氏や物部氏のような豪族は、与えられた姓を背景に職掌を世襲した。
冠位十二階意味:冠の色や形で位を分け、官人の序列を示した制度である。 要点:推古朝に聖徳太子が家柄中心の豪族政治を改め、能力本位の秩序をめざして定めた。 例:能力による登用をうたうことで、中央集権化への姿勢を示した。
遣隋使意味:隋に派遣された公式の使節である。 要点:推古朝に朝廷が先進制度や文化を学び、中国と直接交渉するため送った。 例:小野妹子らが渡航し、国書のやり取りを通じて対等外交を志向した。
藤原不比等意味:律令制の整備と藤原氏の発展に大きく関わった飛鳥末から奈良初めの政治家である。 要点:持統朝から元正朝にかけて活躍し、法整備と外戚関係づくりで一族の基盤を固めた。 例:娘の光明子が皇后となり、藤原氏が外戚として勢力を強める流れが定着した。
班田収授法意味:戸籍にもとづいて人民に口分田を支給し、一定条件で返還させる制度である。 要点:律令国家が租税と兵役の基盤を確保するため整え、人民把握と結びついた。 例:定期的な班田で国家が土地配分を管理し、租税徴収の土台をつくった。
桓武天皇意味:奈良仏教勢力を抑え、政治の立て直しを進めた平安初期の天皇である。 要点:奈良時代末の混乱を改めるため遷都や地方統制を行い、新しい政治体制をめざした。 例:長岡京と平安京への遷都を進め、寺院勢力から距離を置こうとした。
平安京意味:桓武天皇が山背の地に築いた、平安時代の中心となる都である。 要点:新しい政治の安定を図るため造営され、以後長く都として続いた。 例:平安京への遷都後、朝廷は新都を基盤に貴族政治を展開した。
貝塚意味:縄文人が捨てた貝殻や骨、土器片などが積もってできた生活遺跡である。 要点:縄文時代の定住集落で生まれ、食生活や住居環境を知る手がかりとして重視される。 例:貝塚の調査から、魚介の利用だけでなくシカやイノシシの骨も見つかり、採集と狩猟の実態が分かる。
磨製石器意味:石の表面を磨いて刃を整えた道具で、木の伐採や加工に適したものである。 要点:縄文時代に普及し、土器の使用や定住化が進む中で森林利用や建築を支えた。 例:石斧として使われた磨製石器は、住居づくりや丸木舟の加工に役立った。
銅鐸意味:弥生時代につくられた青銅製の鐘形祭器で、農耕儀礼に使われたと考えられる。 要点:弥生時代の西日本で発達し、米づくりに関わる祈りや共同体の祭りのために用いられた。 例:近畿を中心に多数出土し、のちに大型化して実用品より祭器としての性格を強めた。
鉄器意味:鉄でつくられた農具や武器で、実用性の高い道具の総称である。 要点:弥生時代に大陸から伝わり、開墾や収穫の効率化と武力の強化を進めた。 例:鉄製の農具が広がると耕作地の拡大が進み、集落間の力の差も生まれやすくなった。
横穴式石室意味:古墳の側面に入口を設け、横から出入りできる埋葬施設である。 要点:古墳時代後期に朝鮮半島の影響を受けて広まり、追葬をしやすくするために用いられた。 例:横穴式石室の普及で家族や一族を続けて葬る古墳が増えた。
土師器意味:赤褐色でやや軟らかい素焼きの土器で、古墳時代の日常生活に広く用いられた。 要点:古墳時代を通じて国内で作られ、煮炊きや盛り付けなど実用のために使われた。 例:須恵器が普及した後も、土師器は家庭の器として長く使い続けられた。
蘇我馬子意味:飛鳥時代初めに勢力をふるい、朝廷で大きな影響力を持った豪族である。 要点:6世紀末から7世紀初めに朝政を主導し、仏教受容と蘇我氏の勢力拡大を進めた。 例:物部氏を破ったことで仏教受容が進み、飛鳥の政治構図が大きく変わった。
壬申の乱意味:天皇の後継をめぐって起こった大規模な内乱である。 要点:天智天皇の死後に大海人皇子と大友皇子が争い、勝者が天武天皇となって改革を進めた。 例:この乱の後、天武天皇は皇権強化を進め、律令国家形成が大きく前進した。
荘園意味:貴族や寺社が私有した田地を中心とする私的な領地である。 要点:奈良時代に開墾奨励策の進行で増え、班田制の行きづまりの中で私的土地支配が広がった。 例:墾田永年私財法の後は初期荘園が増加し、公地公民の原則は次第にゆらいだ。
道鏡意味:奈良時代後半に孝謙上皇の信任を受けて権勢をふるった僧である。 要点:称徳天皇の時代に政治へ深く関わり、皇位に近づくことで貴族の反発を招いた。 例:宇佐八幡宮神託事件の後に失脚し、僧の政治介入への警戒が強まった。
黒曜石意味:石器の材料に使われた、鋭く割れる火山ガラス質の石である。 要点:縄文時代から用いられ、良質な石器を作るために産地から遠方へ運ばれ、地域間交流の広がりを示す手がかりになった。 例:和田峠産の黒曜石が関東や東北でも見つかり、広い範囲で物資が行き来したことが分かる。
屯倉意味:ヤマト政権が各地に置いた、収穫物を納める倉と直轄地を合わせた経済拠点である。 要点:古墳時代に大王家が地方支配を進める中で整えられ、貢納物を集めて政権の財源と支配力を強めるために使われた。 例:屯倉の整備で地方の産物が大王家に集まり、軍事や祭祀を支える物資供給が進んだ。
摂関政治意味:天皇の外戚となった藤原氏が摂政や関白として朝政の実権を握る政治。 要点:平安中期に藤原北家が娘を天皇の后に立て、外戚関係を利用して権力を固定化した。 例:藤原頼通は宇治に平等院鳳凰堂を造営し、摂関家の繁栄を示した。
関白意味:成人した天皇を補佐して政務全体をみる官職。 要点:平安期に藤原基経が初めて任じられ、成人天皇の時代でも藤原氏が実権を保つ仕組みになった。 例:藤原頼通が長く関白を務め、摂関家中心の政治を持続させた。
侍所意味:御家人の統率や軍事・警察を担当した鎌倉幕府の機関。 要点:頼朝が設け、和田義盛らが別当となって幕府の武力動員を支えた。 例:反乱鎮圧や京都大番役の指揮で、御家人を実戦に動員する中心となった。
御家人意味:将軍と主従関係を結び、奉公の代わりに保護を受けた武士。 要点:頼朝が東国武士を組織し、御恩と奉公を基礎に幕府支配を成り立たせた。 例:戦時の出陣や大番役を務める代わりに、所領安堵や新恩給与を受けた。
元寇意味:元が高麗や旧南宋の兵を動員して日本に襲来した二度の対外戦争。 要点:鎌倉後期にフビライが日本へ服属を求めたが拒まれ、幕府は九州防備で対応した。 例:恩賞となる新領地が得られず、戦後に御家人の窮乏と幕府への不満が深まった。
弘安の役意味:元が再び大軍を送り込み日本を攻めた侵攻。 要点:元が東路軍と江南軍を動員し、幕府は石塁などで博多防衛を強化して備えた。 例:暴風雨や日本側の攻撃で元軍は大きな損害を受け、再侵攻は断念された。
室町幕府意味:足利氏が京都に開いた武家政権。 要点:南北朝の内乱の中で足利尊氏が成立させ、将軍を中心とする支配を進めた。 例:足利義満の時代に南北朝が統一され、幕府権力が安定した。
守護大名意味:守護職を基盤に国ごとの支配を強めた有力武士。 要点:室町期に幕府の保護のもとで半済や守護請を利用し、領国支配を進めた。 例:細川氏や山名氏は複数の国を支配し、幕府政治にも大きな影響を持った。
応仁の乱意味:将軍継嗣と有力守護の対立から京都を中心に起きた内乱。 要点:室町後期に細川勝元と山名宗全らが争い、幕府の統制を大きく弱めた。 例:長期戦で京都は荒廃し、地方では戦国大名が自立する動きが強まった。
戦国大名意味:守護や国人から成長し、分国を実力で支配した大名。 要点:応仁の乱後に各地で台頭し、家臣団編成や検地で領国支配の強化を進めた。 例:武田氏や今川氏は分国法を定め、家臣統制と裁判基準を整えた。
藤原道長意味:摂関家の全盛を築き、外戚関係を通じて朝廷で最大の力を握った貴族。 要点:平安中期に藤原北家の道長が、娘を天皇の后にして摂関政治を実質的に主導した。 例:彰子らを入内させ、天皇家との結び付きで権力基盤を固めた。
後三条天皇意味:藤原氏を外戚にもたない立場から親政を進め、摂関家の力を抑えた天皇。 要点:平安後期に即位し、天皇の権力回復のため摂関家への依存を弱める政策をとった。 例:延久の荘園整理令を出し、記録荘園券契所を置いて荘園を整理した。
平清盛意味:武士として初めて太政大臣となり、平氏の政権を築いた人物。 要点:平安末期に保元・平治の乱で勢力を伸ばし、朝廷との結び付きで権力を固めた。 例:娘の徳子を高倉天皇に入内させ、安徳天皇の外祖父として朝廷を動かした。
平治の乱意味:保元の乱後の主導権争いから起きた、平安末期の内乱。 要点:藤原信頼と源義朝が平清盛に対抗して挙兵したが敗れ、平氏が優位に立った。 例:源頼朝は敗戦後に伊豆へ流され、のちの挙兵へつながった。
征夷大将軍意味:鎌倉幕府で武士を統率し、幕府の頂点に立つ将軍職である。 要点:源頼朝が朝廷から任じられ、武家政権の正統性を示す地位として重視された。 例:頼朝の死後は将軍が名目的になり、執権の北条氏が実権を握った。
連署意味:鎌倉幕府で執権を補佐し、重要政務を共同で扱った役職である。 要点:北条氏が幕府運営を安定させるために置き、合議で政務を進める形を整えた。 例:評定衆とともに裁判や政務に関わり、執権政治を支えた。
惣領制意味:一族の中心である惣領が庶子を従えて家と所領をまとめるしくみである。 要点:鎌倉期の御家人社会で家の結束を保ち、軍役と相続を整理するために機能した。 例:一族の所領配分をめぐる対立が深まると、惣領の統率力が弱まる原因になった。
てつはう意味:元軍が用いた、火薬で破裂音や破片を生じさせる武器である。 要点:元寇の戦場で使われ、日本側の武士に異質な戦法として強い衝撃を与えた。 例:蒙古襲来絵詞にも描かれ、接近戦中心の日本側との違いを示している。
足利尊氏意味:建武政権から離れて武家政権を開き、室町幕府の基礎を築いた武将。 要点:鎌倉幕府滅亡後に新政へ不満を持つ武士をまとめ、京都で幕府を開いた。 例:後醍醐天皇と対立して南北朝の分裂を招き、全国的な内乱が続いた。
三管領四職意味:室町幕府で管領と侍所所司を、特定の有力守護家が担う家格の枠組みである。 要点:細川・斯波・畠山が管領を出し、赤松・一色・京極・山名が侍所所司を務めて将軍を支えた。 例:有力守護が幕政を支える一方で、家同士の対立が幕府不安定化の一因にもなった。
知行国意味:上皇や摂関家、有力寺社などが国司の任命や収益の支配権を握った国のこと。 要点:院政期に上皇らが経済基盤を固めるために増やし、のちには平氏も勢力拡大の財源として利用した。 例:平清盛は知行国や荘園から財力を集め、一門の権力維持や日宋貿易の推進を支えた。
本領安堵意味:武士が先祖以来の所領支配を、幕府や主君から正式に認められて守られること。 要点:鎌倉幕府で源頼朝が東国武士を従えるために行い、従来の土地支配の安定を約束した。 例:頼朝に従った武士は本領安堵を受け、幕府への忠誠と軍役負担を結ぶ基盤が整った。
太閤検地意味:豊臣秀吉が全国で田畑の面積や収穫高を調べ、土地と年貢負担を統一的に把握した検地である。 要点:秀吉が全国支配を固めるために実施し、村ごとに石高を定めて年貢徴収の基準をそろえた。 例:検地帳に耕作者が登録され、本百姓が年貢負担の主体として位置づけられた。
兵農分離意味:武士を城下町に集めて軍事を担わせ、農民を農業に専念させる身分秩序である。 要点:織豊政権が支配を安定させるために進め、武装した百姓を減らして反乱を防いだ。 例:刀狩や城下町整備が進み、武士は俸禄で生活し農民は村に定着した。
幕藩体制意味:将軍を頂点とする幕府と各地の藩が支配を分担した江戸時代の政治体制である。 要点:徳川家康以後に整えられ、全国統治と地域支配を両立させるために成立した。 例:幕府は外交や重要都市を直接支配し、藩は領内行政を担った。
参勤交代意味:大名が一定期間江戸と領国を往復し、妻子を江戸に住まわせた制度である。 要点:徳川家光の時期に制度化され、大名統制と軍事動員の確保を目的とした。 例:大名は行列や江戸屋敷の維持に多額の費用を使い、財政負担が重くなった。
朱印船貿易意味:幕府の朱印状を受けた商船が東南アジアへ渡った公認貿易である。 要点:徳川家康らが海外交易で利益と物資を得るために認め、日本町の形成も促した。 例:山田長政らが活躍し、朱印船は生糸や鹿皮などを運んだ。
出島意味:長崎に築かれた扇形の人工島で、江戸時代にオランダ商館が置かれた場所である。 要点:鎖国下で幕府が対オランダ貿易を管理するために用い、外国人居住を限定した。 例:出島を通じて医学や天文学などの知識が伝わり、蘭学の発展につながった。
享保の改革意味:八代将軍徳川吉宗が進めた幕府財政立て直し中心の改革である。 要点:吉宗が財政難を改善するために行い、倹約・新田開発・法令整備を進めた。 例:目安箱の設置や公事方御定書の制定などで、行政と裁判の見直しが進んだ。
株仲間解散意味:同業者組合である株仲間をいったん廃止した政策である。 要点:水野忠邦が物価引き下げと流通の活性化をねらい、天保の改革で命じた。 例:幕府の統制が弱まり、かえって流通が混乱して物価抑制は十分に進まなかった。
元禄文化意味:上方の町人経済を背景に栄えた、江戸前期の華やかな町人文化である。 要点:五代将軍綱吉のころに発達し、商業の発展を土台に文学や芸能が成熟した。 例:井原西鶴の浮世草子や近松門左衛門の人形浄瑠璃が代表作として生まれた。
浮世絵意味:町人の生活や流行、役者、名所などを描いた版画や絵画である。 要点:江戸時代に都市文化の中で発達し、木版画として大量に作られて広く普及した。 例:喜多川歌麿の美人画や葛飾北斎の風景画は、のちに海外にも影響を与えた。
日米修好通商条約意味:日本とアメリカの間で結ばれた、通商開始と領事駐在を定めた条約である。 要点:大老井伊直弼が勅許を得ないまま締結し、開港場の設定や関税の取り決めがなされた。 例:神奈川や長崎などが開かれ、同様の条約が欧米諸国とも結ばれて不平等条約体制が始まった。
親藩意味:徳川将軍家と血縁の深い一門の大名である。 要点:江戸幕府が将軍家の基盤を固めるため、御三家などに重要な領地を与えて配置した。 例:尾張藩や紀伊藩は親藩として幕府の支柱となり、将軍継嗣の候補も出した。
本百姓意味:田畑を持って年貢を負担し、村の成員として認められた農民である。 要点:幕府や藩は安定した年貢徴収のため、本百姓を村支配の中心に位置づけた。 例:本百姓は村入用の負担や寄合への参加を通じて、村の自治にも関わった。
田沼意次意味:商業重視の政策で幕府財政の再建を進めた江戸中期の老中である。 要点:徳川家治の時代に、年貢増収だけに頼らず株仲間の活用や貿易拡大で収入を増やそうとした。 例:印旛沼干拓や蝦夷地開発を計画したが、賄賂政治との批判も強まった。
井原西鶴意味:町人の欲望や暮らしを写実的に描いた元禄期の作家である。 要点:商業が栄えた時代に、上方の町人文化を背景として浮世草子を大成した。 例:『好色一代男』は町人文化をよく表す作品として知られる。
絵踏意味:キリストや聖母の像を踏ませて信者を見分ける取締り方法である。 要点:江戸幕府がキリスト教禁制を徹底するため、主に長崎などで継続的に行った。 例:信仰を隠して守る人々が生まれ、潜伏キリシタンの存在へつながった。
領事裁判権意味:外国人が日本で犯した罪を自国の領事が裁く権利である。 要点:開国後の条約で欧米側が獲得し、日本の司法権が十分に及ばない状態を生んだ。 例:不平等条約改正の重要課題となり、明治政府は撤廃を外交目標にした。
寺請制度意味:人々が寺院に所属してキリスト教徒でないことを証明させる制度。 要点:江戸幕府が禁教を徹底し、民衆の信仰と身元を把握するために整えた。 例:寺の証明がない者は摘発の対象となり、宗教統制と人口把握が進んだ。
対馬藩意味:朝鮮との外交と貿易の窓口を担った藩。 要点:江戸幕府は宗氏を通して朝鮮との関係を保ち、将軍の代替わりの儀礼にも利用した。 例:朝鮮通信使の来日は、幕府の権威を示す外交行事として行われた。
蘭学意味:オランダ語の書物を通して西洋の学問や技術を学ぶ学問。 要点:鎖国下でも長崎経由の知識を取り入れ、医学や天文などを発展させるために広まった。 例:杉田玄白らの解体新書は、人体理解の刷新をうながした。
版籍奉還意味:諸藩主が土地と人民を天皇に返し、中央集権化への第一歩とした改革である。 要点:明治政府が藩主を知藩事に任じたまま、旧藩の支配権を朝廷へ戻させて全国統一を進めるために行った。 例:この措置のあと藩は残ったが、のちの廃藩置県によって藩そのものがなくなった。
民撰議院設立建白書意味:国民が選ぶ議院の設立を政府に求めた自由民権運動の出発点となる意見書である。 要点:板垣退助らが政府を去ったのち、専制的な政治を改めて国会を開かせる目的で提出した。 例:これを機に各地で政治結社が生まれ、国会開設要求が全国に広がった。
大日本帝国憲法意味:天皇主権を原則として近代国家の統治機構を定めた日本最初の本格的憲法である。 要点:伊藤博文らが欧州、とくにプロイセンの制度を参考に起草し、立憲国家の体裁を整えるため制定した。 例:帝国議会が開かれたが、内閣は天皇に対して責任を負い、議会に対しては責任を負わなかった。
下関条約意味:日清戦争の講和で結ばれ、日本が清から領土と賠償金を得た条約である。 要点:日本政府と清の李鴻章が講和し、朝鮮の独立承認と遼東半島・台湾・澎湖諸島の割譲などを定めた。 例:日本は賠償金を軍備拡張や工業化に回したが、遼東半島はのちに三国干渉で返還した。
富岡製糸場意味:明治政府が設立した官営の器械製糸工場で、近代工業の模範となった施設である。 要点:生糸輸出を伸ばすためフランス式の機械と技術を導入し、工女の養成を通じて全国に技術を広めた。 例:ここで学んだ工女や技術者が各地の民間製糸場へ移り、製糸業の発展を支えた。
原敬内閣意味:本格的な政党内閣として成立し、政党政治を前進させた内閣である。 要点:立憲政友会総裁の原敬が首相となり、藩閥以外の政党勢力が国政運営の中心に立つ道を開いた。 例:衆議院多数党が政府を担う流れが強まり、のちの政党内閣期の先例となった。
金融恐慌意味:銀行の取り付けが広がり、多くの金融機関が経営難に陥った金融危機である。 要点:震災手形問題などを背景に若槻礼次郎内閣期に起こり、政府の対応の遅れが混乱を深めた。 例:中小銀行の休業や破綻が相次ぎ、のちの田中義一内閣による整理再建へつながった。
五箇条の御誓文意味:明治新政府が示した国家運営の基本方針で、広く会議を開き旧習を改めることなどを掲げた。 要点:王政復古ののち、新政府が国内統一と近代国家建設の方向を示すために出した。 例:この方針は中央集権化や教育整備など、明治初年の諸改革のよりどころになった。
自由民権運動意味:国会開設や憲法制定、地租軽減などを求めて士族や豪農らが進めた政治運動である。 要点:明治政府の専制的な運営に対し、板垣退助らが民意を政治に反映させるため展開した。 例:各地で政社が結成され、のちに国会開設の勅諭が出される背景となった。
内閣制度意味:太政官制に代えて国務大臣をまとめる内閣を置いた近代的な行政制度である。 要点:明治政府が憲法制定を見すえ、行政責任を明確にするために導入した。 例:初代内閣総理大臣に伊藤博文が就き、各省の長官は国務大臣として再編された。
政党内閣意味:衆議院で多数を占める政党が首相と閣僚を出し、議会の支持を基盤に運営する内閣である。 要点:選挙権拡大と議会勢力の成長を背景に、藩閥中心から民意中心へ政治を移す形として進んだ。 例:原敬のあとも加藤高明らの内閣が続き、政策決定で政党の影響が大きくなった。
日露戦争意味:満州と朝鮮をめぐる対立から日本とロシアが戦った戦争である。 要点:日本はロシアの南下に対抗し、朝鮮半島での優位を確保するために開戦した。 例:戦後、日本は韓国への支配を強め、国内では講和条件への不満も広がった。
企業勃興意味:多くの民間会社が設立され、会社企業が急速に広がった動きである。 要点:松方財政後の景気回復と保護政策の中で、実業家たちが近代産業への投資を進めた。 例:紡績会社や鉄道会社の設立が相次ぎ、民間資本が産業発展の担い手になった。
米騒動意味:米価急騰に苦しむ人々が各地で起こした大規模な民衆運動である。 要点:第一次世界大戦期の物価上昇の中で、富山の主婦の行動をきっかけに全国へ拡大した。 例:寺内内閣は総辞職し、その後に本格的な政党内閣が成立した。
岩倉使節団意味:明治政府が欧米に派遣した大規模な使節団で、制度調査と条約改正交渉を担った。 要点:明治初期に岩倉具視を正使とし、大久保利通や木戸孝允らが近代国家づくりの手本を探るために出発した。 例:条約改正は実現しなかったが、帰国後の内政改革を進める判断材料になった。
立志社意味:土佐の民権派が政治参加の拡大を目指して結成した政治結社である。 要点:板垣退助らが高知で組織し、自由民権運動の地方拠点として活動した。 例:立志社の人脈は愛国社の再興や国会開設請願の運動を支えた。
台湾総督府意味:日本が台湾を統治するために置いた植民地行政機関である。 要点:下関条約で台湾を得た後に設置され、児玉源太郎や後藤新平らの下で支配体制が整えられた。 例:鉄道や衛生制度の整備が進む一方、武力鎮圧を伴う植民地支配が続いた。
寄生地主制意味:地主が自ら耕作せず、小作料収入に頼って農村を支配する仕組みである。 要点:産業化の進行下で地主への土地集中が進み、多くの農民が小作人となった。 例:小作争議が各地で起こり、農村の貧富差が広がった。
桂園時代意味:桂太郎と西園寺公望が交互に政権を担った時期を指す言葉である。 要点:日露戦争後から大正初期にかけ、藩閥勢力と政党勢力の妥協の上で続いた。 例:第三次桂内閣への反発は第一次護憲運動を招いた。
金解禁意味:金の輸出を再び自由にし、通貨を金本位制に戻した政策である。 要点:浜口雄幸内閣が井上準之助の主導で、国際信用の回復を目指して実施した。 例:緊縮と円高が輸出不振を招き、昭和恐慌をいっそう深刻にした。
国家総動員法意味:戦争遂行のために政府が人員や物資、労働力を広く統制できるようにした法律。 要点:日中戦争の長期化を受けて近衛文麿内閣が総力戦体制を築くため制定した。 例:軍需生産の優先や労働力動員が進み、民間経済への国家統制が強まった。
連合国軍総司令部意味:敗戦後の日本占領を統括し、非軍事化と民主化を指導した機関。 要点:マッカーサーのもとで日本を管理し、戦前体制の転換を進めた。 例:憲法改正や農地改革など主要な戦後改革に強く関与した。
サンフランシスコ平和条約意味:日本が連合国との戦争状態を終え、主権を回復するため結んだ講和条約。 要点:吉田茂政権が西側諸国との講和を優先し、独立回復を目指して調印した。 例:日本は占領を終えたが、沖縄は引き続き米国の施政権下に置かれた。
55年体制意味:保守対革新の対立が固定化し、自民党優位が続いた戦後日本の政治体制。 要点:保守合同と社会党再統一を受けて成立し、安定多数による政治運営が続いた。 例:自民党中心の政権運営が長く続き、戦後政治の基本構図になった。
石油危機意味:原油価格の急騰で世界経済が混乱し、日本の高度成長が転機を迎えた出来事。 要点:中東情勢の緊迫を背景に起こり、資源輸入に依存する日本経済へ大きな打撃となった。 例:物価上昇と買いだめ騒動が広がり、省エネルギー化が進んだ。
冷戦終結意味:米ソ対立を軸にした国際秩序が東欧変動とソ連解体で終わったこと。 要点:1980年代末から1990年代初めに東西対立が緩み、日本にも国際貢献の拡大が求められた。 例:湾岸戦争後の対応が議論となり、PKO協力法の成立へつながった。
翼賛選挙意味:戦時下に政府支持勢力の結集を図って行われた衆議院総選挙。 要点:太平洋戦争中、東条英機内閣のもとで挙国一致体制を議会にも徹底する狙いで実施された。 例:推薦候補が多数を占め、議会は政府批判をしにくい構成へ傾いた。
公職追放意味:戦争協力や軍国主義に関わった人物を公職から退けた占領政策。 要点:占領期にGHQが旧指導層の影響力を断ち、政治の民主化を進める目的で実施した。 例:政界や官界で人の入れ替わりが進み、新しい勢力が台頭する余地が生まれた。
日米行政協定意味:安保体制のもとで在日米軍の駐留条件や基地運用を定めた日米間の協定。 要点:独立回復直後に結ばれ、米軍の施設使用や裁判権などを具体化して安全保障体制を運用した。 例:基地をめぐる不平等感が残り、のちの日米地位協定への改定問題につながった。
いざなぎ景気意味:高度経済成長後半に長く続いた好景気。 要点:佐藤栄作内閣期に、輸出拡大や設備投資の伸びを背景として続き、成長の頂点を形づくった。 例:家電や自動車の普及が進み、大衆消費社会の性格がいっそう強まった。
PKO協力法意味:国連平和維持活動への自衛隊参加の条件を定めた法律。 要点:冷戦終結後、国際貢献を求める声の高まりの中で制定され、日本の海外活動の範囲を広げた。 例:カンボジアへの派遣が行われ、戦後日本の安全保障政策の転機となった。
郵政民営化意味:郵便事業や郵便貯金などを官営から民間主体へ移す改革。 要点:小泉純一郎内閣が官から民への転換を掲げ、特殊法人改革と並ぶ柱として進めた。 例:参議院で法案が否決されると衆議院解散に踏み切り、総選挙の大争点となった。
極東国際軍事裁判意味:連合国が日本の戦争指導者の責任を裁くため東京で開いた国際軍事裁判。 要点:占領初期にGHQの下で行われ、侵略戦争の指導責任を明確にして再軍備を防ぐ意図があった。 例:東条英機らがA級戦犯として起訴され、7人に死刑判決が言い渡された。
日米地位協定意味:日本に駐留する米軍の法的地位や基地使用の条件を定めた協定。 要点:岸内閣の時に新しい日米安全保障条約に伴って結ばれ、独立後の駐留条件を整理した。 例:基地内外の事件や事故をめぐって、だれが裁くかという刑事裁判権の扱いが争点となった。
保守合同意味:自由党と日本民主党が合同して自由民主党を結成した政界再編。 要点:社会党の再統一に対抗するため1950年代半ばに保守勢力がまとまり、長期政権の基盤づくりを図った。 例:以後は自民党が政権を担う状態が続き、55年体制の出発点となった。
狂乱物価意味:第一次石油危機の後に起きた急激な物価上昇と生活必需品の品薄を指す。 要点:田中角栄内閣の時期に原油高と買いだめが重なって生じ、政府は成長優先から物価抑制へ転じた。 例:トイレットペーパーの買い占めが広がり、石油依存の経済構造の弱さが意識された。

よくある質問

このデッキに年号は入っていますか?

年号そのものは入れていません。このデッキは用語の意味、位置づけ、だれが何のために関わったかを返せる形に明確に絞ってあります。

時代ごとの内訳はどうなっていますか?

原始と古代55、中世55、近世60、近代70、現代60です。通史を前から追える配分なので、苦手な時代だけでなく全体の流れも確認しやすいです。

カードの裏の「意味・要点・例」はどう使い分けますか?

意味で用語の定義を押さえ、要点で歴史上の役割をつかみ、例で具体像まで結びます。短い答えだけでなく、説明問題の土台も作りやすい形です。

無料プランでもデッキ全体を取り込めますか?

はい。保存済みのデッキを取り込む処理では新しいAI生成を実行せず、AIクレジットも消費しないため、無料プランで300枚すべてを取り込めます。取り込み後も学習、編集、削除ができます。

同じデッキをもう一度取り込むと重複しますか?

重複しません。すでにある同一カードはスキップされ、改訂で増えたカードだけが追加されます。削除後の再取り込みを含め、同じ公式デッキの取り込みは生涯3回までです。

Web版とスマートフォンアプリの両方で使えますか?

はい。デッキはアカウントに追加されるため、Web版、iOSアプリ、Androidアプリで同じ学習内容と進捗を利用できます。

取り込んだカードを自分向けに直せますか?

はい。取り込み後は自分のカードとして、表裏の編集、不要カードの削除、タグ整理、別デッキへの移動を自由に行えます。

無料日本史用語を流れで覚える300語フラッシュカード

無料プランのまま全カードを追加できます。取り込み時にAI生成を実行しないので、AIクレジットも減りません。追加にはMemlyのアカウントが必要です。

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公式問題の転載はなく、カードはすべてMemlyの独自執筆です。編集基準日2026-08-30。