生理学の重要用語300|調節のしくみで覚える暗記カード

値を覚えるかわりに、何がその値を決めるかをつかむ300枚。

300枚最終更新 2026-08-22
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生理学が解剖学より手強いのは、覚える対象が物ではなく関係だからです。どこにあるかは図で確かめられますが、何が何を決めているかは文でしか捉えられません。このデッキはその関係を300枚に収めました。循環46枚、神経41枚、腎と体液40枚、呼吸39枚、消化と代謝30枚、細胞26枚、内分泌25枚、膜と電気生理24枚、筋21枚、調節の原理8枚という内訳です。 裏面は関係を一行に立てることに集中しました。一回拍出量は拡張期末容積から収縮期末容積を引いた値であり、駆出率は割合なので絶対量が減っても保たれること。血圧は心拍出量と末梢血管抵抗の積なので、調節はそのどちらに働くかで整理できること。筋紡錘は長さを、ゴルジ腱器官は張力を感知し、働く向きが逆であること。こうした場所を選んで載せています。 数値は載せていません。同じ指標でも年齢や姿勢、活動、測定法によって値が動くため、値だけを覚えると条件が変わったときに使えないからです。かわりに、何がその値を上げ下げするのかを収めました。最後の1枚は、生理学の値がなぜ範囲で示されるのかを扱います。 取り込むと間隔反復のスケジュールに乗ります。つかめた関係は間隔が伸びて出てこなくなり、毎回迷うものだけが戻ってきます。

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収録カード

全300枚から代表100枚を表示しています。

負のフィードバック意味:変化が生じると、その変化を打ち消す方向に働く調節。 ポイント:体の調節の大半がこの方式で、変動の幅を狭く保つ。 注意:打ち消すまでに時間がかかるため、値は目標の周りで揺れ続ける。
フィードフォワード調節意味:変化が実際に起きる前に、先回りして対応する調節。 ポイント:食物を見ただけで唾液が出るように、予測にもとづいて動く。 注意:結果を確認しないため、予測が外れれば負のフィードバックによる補正が要る。
調節系の三要素意味:受容器、調節中枢、効果器という調節の回路を構成する要素。 ポイント:どれか一つが欠けても回路として働かない。 注意:同じ効果器が複数の回路に組み込まれていることがある。
予備能意味:安静時には使われていない機能の余力。 ポイント:需要が増えたときに動員され、限界までの幅を決める。 注意:安静時の値が同じでも予備能が同じとは限らない。
細胞膜の選択的透過性意味:脂質二重層と膜タンパク質によって、物質ごとに通過の条件が変わる性質。 ポイント:脂溶性の高いものはそのまま通り、イオンや大きな分子はチャネルや輸送体を要する。 注意:膜が隔てているからこそ、内外の組成の差が保たれる。
浸透意味:水が溶質濃度の低い側から高い側へ膜を越えて移動する現象。 ポイント:動くのは溶質ではなく水である。 注意:膜を通れる溶質は水を引き寄せる力を長くは保てない。
能動輸送意味:エネルギーを使って濃度勾配に逆らって物質を運ぶ方式。 ポイント:勾配に逆らうため、必ずエネルギー源を必要とする。 注意:拡散と向きが逆であり、飽和と選択性をもつ。
二次性能動輸送意味:ポンプがつくったイオンの勾配を借りて別の物質を運ぶ方式。 ポイント:グルコースやアミノ酸の吸収がナトリウムの勾配を利用して行われる。 注意:直接エネルギーを使わないが、ポンプが止まれば一緒に止まる。
体液区画の考え方意味:体内の水が細胞内と細胞外に分かれ、細胞外がさらに間質と血漿に分かれる構造。 ポイント:区画の間の水の移動は浸透圧と静水圧で説明される。 注意:総量が同じでも、どの区画にあるかで体への影響が変わる。
毛細血管での物質交換意味:拡散と濾過、再吸収によって血液と間質のあいだで物質が行き来する過程。 ポイント:酸素と二酸化炭素は拡散で、水と溶質の一部は圧力差で動く。 注意:交換の効率は表面積と距離、血流によって決まる。
細胞間の情報伝達様式意味:信号が届く距離によって内分泌、傍分泌、自己分泌、神経伝達に分ける整理。 ポイント:同じ物質でも伝達様式が違えば作用範囲と速さが変わる。 注意:距離による分類であり、物質の種類による分類ではない。
細胞のエネルギー代謝意味:栄養素を分解して使える形のエネルギーを取り出す過程。 ポイント:解糖系、クエン酸回路、電子伝達系の順に進む。 注意:酸素があるかどうかで進む経路と得られる量が変わる。
酸素が不足したときの代謝意味:酸素の供給が足りないと解糖系に依存し、乳酸が生じる状態。 ポイント:得られるエネルギーが少なく、酸性の物質がたまる。 注意:短時間なら耐えられるが、続けば細胞の機能は保てない。
細胞の容積調節意味:細胞外の浸透圧が変わったとき、細胞が容積を戻そうとする働き。 ポイント:溶質を出し入れして水の移動を打ち消す方向に調節する。 注意:急な変化には追いつかないため、変化の速さも影響する。
アポトーシスとネクローシス意味:あらかじめ組み込まれた過程で細胞が消える現象と、損傷によって壊れる現象。 ポイント:前者は周囲に炎症を起こしにくく、後者は内容物が漏れて炎症を招く。 注意:どちらも細胞が失われる点は同じだが、過程と周囲への影響が異なる。
静止膜電位意味:刺激がないとき、細胞膜の内側が外側に対して負に帯電している状態。 ポイント:カリウムの透過性が高いことと、ポンプの働きがあわせてつくる。 注意:電位があるとは電荷が分かれていることであり、イオンがない意味ではない。
活動電位意味:脱分極、再分極、過分極と進む膜電位の急速な変化。 ポイント:ナトリウムの流入で脱分極し、カリウムの流出で再分極する。 注意:チャネルが開閉する時間差が、この順序をつくっている。
不応期意味:活動電位の直後、次の活動電位が生じにくくなる期間。 ポイント:絶対不応期にはどんな刺激にも反応しない。 注意:信号が一方向に進む理由であり、発火頻度の上限を決める要因でもある。
跳躍伝導意味:髄鞘のある軸索で、信号がランビエ絞輪を飛び越えて伝わる方式。 ポイント:膜が興奮する場所が減るため速く、エネルギーの消費も少ない。 注意:髄鞘が損なわれるとこの利点が失われる。
電気緊張性伝播意味:活動電位を伴わずに、電位の変化が受動的に広がる伝わり方。 ポイント:距離が離れるほど減衰する。 注意:この減衰があるため、遠くへ伝えるには活動電位が必要になる。
シナプス伝達意味:神経細胞のあいだで化学物質を介して信号が伝わる過程。 ポイント:活動電位がカルシウムの流入を招き、小胞から伝達物質が放出される。 注意:電気の信号が化学の信号に変わり、また電気の信号に戻る。
加重意味:小さな電位変化が集まって閾値に達する現象。 ポイント:短時間に繰り返せば時間的加重、複数の場所から同時に来れば空間的加重となる。 注意:加重があるからこそ、一つの神経細胞が多くの入力をまとめられる。
神経筋接合部の伝達意味:運動神経の終末と骨格筋線維のあいだで信号が伝わる過程。 ポイント:アセチルコリンがニコチン受容体に結合して終板電位を生む。 注意:安全域が大きく、通常は一回の信号が一回の収縮につながる。
興奮収縮連関意味:筋線維の活動電位が収縮につながる一連の過程。 ポイント:横行小管を伝わった電位が筋小胞体からのカルシウム放出を招く。 注意:電気の出来事と機械の出来事をつなぐ橋にあたる。
滑走説意味:アクチンとミオシンが互いに滑り込み、筋節が短くなるという説明。 ポイント:フィラメント自体の長さは変わらない。 注意:筋が短くなる印象から、フィラメントが縮むと誤解しやすい。
感覚の符号化意味:刺激の種類、強さ、位置、持続を神経の信号に置き換える仕組み。 ポイント:種類はどの経路が働くかで、強さは発火頻度と動員される線維の数で表される。 注意:活動電位の大きさで強さを表すのではない。
順応意味:同じ刺激が続くと反応が次第に小さくなる現象。 ポイント:速く順応する受容器は変化を、遅い受容器は持続を伝える。 注意:衣服の感触を忘れることと、痛みが消えにくいことがこの差で説明される。
感覚の伝導路の考え方意味:受容器から大脳に至るまで、いくつかの神経細胞を乗り継いで伝わる構造。 ポイント:どこで左右が入れ替わるかが感覚の種類によって異なる。 注意:嗅覚だけは視床を経ない経路をもつ点で例外的である。
ゲートコントロール説意味:脊髄で太い線維の入力が細い線維の痛みの伝達を抑えうるという説明。 ポイント:ぶつけた場所をさするとやわらぐ現象の根拠として示される。 注意:痛みが末梢から中枢へ一方的に伝わるのではないことを示す模型である。
反射の経路と潜時意味:刺激から反応までの時間が、経路に含まれるシナプスの数に左右される関係。 ポイント:シナプスが少ないほど速い。 注意:伝導の速さだけでなく、シナプスでの遅れが時間の多くを占める。
屈曲反射意味:有害な刺激から手足を引っ込める反射。 ポイント:複数のシナプスを経るため伸張反射より遅い。 注意:反対側の下肢を伸ばす反応が伴い、体を支える働きをする。
ゴルジ腱器官意味:腱にあり、筋が生み出す張力を感知する受容器。 ポイント:張力が過大になるとその筋の収縮を抑える向きに働く。 注意:筋紡錘とは感知の対象も働く向きも逆である。
小脳による運動の調節意味:動きのタイミングと正確さを整える調節。 ポイント:計画された動きと実際の動きの差を比べて補正する。 注意:指令を出すのではなく、比べて整える役割である。
自律神経の緊張度意味:交感と副交感が常に一定の活動を保っている状態。 ポイント:一方が増え他方が減ることで、細かい調節が可能になる。 注意:入れる切るの切り替えではなく、釣り合いを移す方式で働く。
化学受容器の役割意味:血液の酸素、二酸化炭素、酸性度を感知して呼吸と循環を調節する仕組み。 ポイント:中枢と末梢で感知する対象と位置が異なる。 注意:どちらがどの刺激に反応するかを取り違えやすい。
睡眠と覚醒の調節意味:覚醒を保つ系と睡眠を促す系が釣り合って切り替わる調節。 ポイント:一日のリズムと、たまった睡眠の圧が重なって働く。 注意:眠ることは覚醒の系が能動的に弱められる過程として説明される。
記憶の分類と生理意味:保たれる時間や内容によって記憶を分ける整理。 ポイント:短期の保持と長期の固定では関わる仕組みが異なる。 注意:固定には時間がかかり、その間に失われうる。
明順応と暗順応意味:明るさの変化に対して網膜の感度が変わる過程。 ポイント:暗いところでの順応のほうが時間がかかる。 注意:順応の速さの違いは、関わる視細胞の違いで説明される。
音の高さの識別意味:蝸牛のどの位置が振動するかで音の高さが区別される仕組み。 ポイント:入口に近い側と奥側で反応する周波数が異なる。 注意:音の大きさは発火の頻度と動員される細胞の数で表される。
嗅覚と味覚の生理意味:化学物質が受容体に結合して信号に変わる感覚。 ポイント:二つの情報が合わさって風味として感じられる。 注意:嗅覚は視床を経ない経路をもつ点が他の感覚と異なる。
脳脊髄液の役割意味:脳と脊髄を浮かせるように支え、環境を一定に保つ液の働き。 ポイント:産生される場所と吸収される場所が異なり、循環している。 注意:単なる緩衝材ではなく、組成の調節にも関わる。
意識水準を支える仕組み意味:脳幹から広く投射する系が大脳を覚醒させ続ける構造。 ポイント:この系が働かなければ、大脳が保たれていても覚醒が保てない。 注意:覚醒と、意識の内容は別の側面として扱われる。
筋線維のタイプ意味:収縮の速さと疲れにくさによって遅筋と速筋に分ける区分。 ポイント:遅筋は酸素を使う代謝に頼って持続し、速筋は速い力を出す。 注意:一つの筋に両方が混在し、割合は部位と個人で異なる。
運動単位の動員意味:必要な力に応じて働く運動単位の数を増やす仕組み。 ポイント:小さい運動単位から順に動員されると説明される。 注意:力の調節は動員数と発火頻度の二つの軸で行われる。
筋のエネルギー供給の段階意味:収縮に使うエネルギーが、時間に応じて異なる経路から供給される仕組み。 ポイント:蓄えられたATPとクレアチンリン酸が先に使われ、次に解糖系、その後に酸素を使う代謝が主になる。 注意:経路ごとに供給の速さと持続の長さが異なる。
酸素負債意味:運動が終わったあとも酸素消費が高いまま続く現象。 ポイント:使った蓄えを戻し、たまった代謝産物を処理するために酸素が使われる。 注意:運動中に足りなかった分をあとで返す構造として説明される。
心筋の生理的特性意味:自ら興奮し、全体がまとまって収縮する性質。 ポイント:細胞が電気的につながり、一つの単位のように反応する。 注意:不応期が長く強縮が起こらない点が骨格筋と決定的に異なる。
平滑筋の自発活動意味:外からの信号がなくても自らリズムを作って収縮する性質。 ポイント:消化管では緩やかな電位の波が土台になる。 注意:神経とホルモンはリズムを作るのではなく調節する。
筋緊張意味:安静時にも筋に残っているわずかな収縮の状態。 ポイント:姿勢を保ち、関節を安定させる。 注意:完全に力が抜けた状態が通常なのではない。
筋の弾性要素意味:筋と腱が伸ばされたあと元に戻ろうとする性質。 ポイント:伸ばされて蓄えられたエネルギーが続く収縮に上乗せされる。 注意:収縮要素と弾性要素を分けて見る考え方が力の伝達を説明する。
心臓の自動能意味:外からの信号がなくても自ら興奮を生み出す心臓の性質。 ポイント:自動能をもつ部位は複数あるが、最も速いところがリズムを主導する。 注意:神経はリズムを作るのではなく、速さを調節する。
房室伝導の遅延意味:興奮が心房から心室へ移るときに、いったん遅らされる現象。 ポイント:心房の収縮が終わってから心室が収縮する順序をつくる。 注意:遅れがなければ心房と心室が重なって収縮し、充満する量が減る。
心周期意味:一回の拍動で収縮期と拡張期が続く循環。 ポイント:圧の大小が入れ替わることで弁の開閉の順序が決まる。 注意:弁は自ら開くのではなく、圧の差で動く。
一回拍出量意味:一回の収縮で心室から出ていく血液の量。 ポイント:拡張期末容積から収縮期末容積を引いた値として定義される。 注意:前負荷、後負荷、収縮力の三つが合わさって決まる。
収縮力意味:前負荷と後負荷が同じ条件のもとで心筋が出せる力の程度。 ポイント:交感神経の刺激とカルシウムの利用しやすさが影響する。 注意:引き伸ばしによる力の変化とは区別される概念である。
駆出率意味:拡張期末容積のうちどれだけを送り出したかを表す割合。 ポイント:割合であるため、絶対量が減っても保たれることがある。 注意:量と割合は別の情報を含む。どちらを見ているかを意識する。
血圧を決める要因意味:心拍出量と末梢血管抵抗の積で決まるという関係。 ポイント:どちらが変わっても圧が変わる。 注意:調節はこの二つのどちらに働くかで整理できる。
層流と乱流意味:血液が滑らかに層をなして流れる状態と、乱れて流れる状態。 ポイント:乱流になると音が生じ、抵抗も大きくなる。 注意:血管が狭くなったり流れが速くなったりすると乱流が生じやすい。
微小循環の調節意味:細動脈の緊張を変えて組織への血流を調節する仕組み。 ポイント:局所の代謝状態、神経、ホルモンが重なって働く。 注意:全身の圧を保ちながら必要な場所に多く送るという二つの目的が同時に働く。
冠循環の特徴意味:心臓自身を養う循環の生理的な性質。 ポイント:収縮期には血管が圧迫されて流れが減り、主に拡張期に流れる。 注意:心拍数が上がりすぎると拡張期が短くなり、流れる時間が減る。
血液の粘度と流れ意味:血液の粘りが流れの抵抗に影響する関係。 ポイント:赤血球の割合が高くなると粘度が上がり抵抗が増す。 注意:細い血管では流れの性質が太い血管と異なって現れる。
凝固と線溶の均衡意味:固める働きと溶かす働きが同時に働いて釣り合っている状態。 ポイント:必要な場所に限られるように、抑制因子と溶解の系が同時に働く。 注意:どちらに傾いても不都合が生じる構造である。
起立時の循環反応意味:横になった姿勢から立ち上がるとき、血液が下へ移動することに対応する反応。 ポイント:圧受容器の反射によって心拍数と血管の緊張が高まる。 注意:反応が遅れると脳への血流が一時的に減る向きになる。
血管運動中枢意味:血管の緊張を持続的に保ち、必要に応じて変える中枢の働き。 ポイント:常にある程度の交感神経の出力が続いていることが前提になる。 注意:出力を減らすことでも血管を広げられるという点が重要である。
換気の力学意味:胸郭と横隔膜の動きで肺の容積が変わり、空気が出入りする過程。 ポイント:容積が増えると圧が下がり、空気が入る。 注意:肺そのものは自力で膨らまない。
気道抵抗意味:空気が気道を通るときに受ける抵抗。 ポイント:気道の内径が最も大きく影響する。 注意:肺が膨らむと気道も引かれて広がるため抵抗が下がる。
肺気量分画の考え方意味:呼吸の各段階で肺に入っている空気の量を区分した概念。 ポイント:気量は重ならない区分で、容量は気量を足し合わせたものである。 注意:吐ききっても残る部分があり、肺は完全には空にならない。
換気血流比意味:換気される量と流れる血液量の比を表す概念。 ポイント:この比が揃っていることがガス交換の効率を決める。 注意:肺の部位によってこの比の分布が異なる。
酸素の運搬意味:酸素がヘモグロビンと結合した形と血漿に溶けた形で運ばれる仕組み。 ポイント:大部分はヘモグロビンと結合して運ばれる。 注意:溶けている分は少ないが、拡散の向きを決める分圧をつくる。
呼吸の中枢調節意味:脳幹で呼吸のリズムが作られ調節される仕組み。 ポイント:延髄でリズムが生まれ、橋がその様式を整える。 注意:意識的に変えられるが、限界を超えると自動の調節が優先する。
呼吸と酸塩基意味:換気の量が二酸化炭素を通じて体液の酸性度に影響する関係。 ポイント:換気が増えれば二酸化炭素が抜けてアルカリ側へ、減れば酸性側へ傾く。 注意:呼吸は速く働く調節であり、腎は遅いが長く働く。
代償の考え方意味:一方の系の変化を他方が逆向きに調節して酸性度を戻そうとする働き。 ポイント:呼吸性の変化は腎が、代謝性の変化は呼吸が代償する向きに働く。 注意:代償は原因を取り除くものではなく、完全には戻さない。
睡眠時の呼吸の変化意味:睡眠に入ると換気の調節が変化する現象。 ポイント:覚醒時に働いていた随意の要素が弱まり、化学的な調節への依存が強まる。 注意:睡眠の段階によって呼吸の規則性が変わる。
咳とくしゃみの生理意味:気道の刺激を感知し、速い気流で異物を排出する反射。 ポイント:深い吸気、声門の閉鎖、圧の上昇、急な開放という順で起こる。 注意:防御の反応であるため、抑えることが常に望ましいとは限らない。
腎が担う調節意味:体液量、浸透圧、電解質、酸塩基、老廃物の排泄をまとめて調節する働き。 ポイント:尿を作ることは結果であり、目的は内部環境を一定に保つことである。 注意:排泄だけの器官として扱うと、調節の役割が見えなくなる。
濾過を生む力意味:糸球体で液体を押し出す圧と引き留める圧の釣り合い。 ポイント:毛細血管の静水圧が押し出し、血漿タンパクの膠質浸透圧と嚢の圧が妨げる。 注意:三つの力の和が濾過の向きと大きさを決める。
タンパクが濾過されにくい理由意味:血漿タンパクが濾過膜をほとんど通らない仕組み。 ポイント:分子が大きいことに加え、膜が陰性に帯電しているため反発が働く。 注意:タンパクが残るからこそ膠質浸透圧が保たれる。
近位尿細管の再吸収意味:濾し出された液の多くが戻される最初の区間。 ポイント:グルコース、アミノ酸、重炭酸の大部分がここで再吸収される。 注意:水が溶質に伴って動くため、浸透圧はあまり変わらない。
ヘンレループの対向流増幅意味:下る部分と上る部分の性質が異なることで髄質に濃度勾配が作られる仕組み。 ポイント:上る部分から溶質が出て、下る部分から水が出る。 注意:勾配を作ることと、それを利用することは別の段階である。
水の調節と抗利尿ホルモン意味:集合管の水の通り道を増やして水の再吸収を調節する仕組み。 ポイント:浸透圧が上がるか体液量が減ると分泌が増える。 注意:水だけを取り戻すため、浸透圧を下げる向きに働く。
ナトリウム平衡意味:摂取したナトリウムと排泄したナトリウムが釣り合うように調節される状態。 ポイント:ナトリウムの総量が細胞外液の量を決める。 注意:濃度と総量は別の話であり、量を決めるのは総量である。
アンモニアによる酸の排泄意味:尿細管で作られたアンモニアが水素イオンを捕らえて一緒に排泄される仕組み。 ポイント:尿が過度に酸性にならずに酸を出せる。 注意:緩衝する相手がいてはじめて多くの酸を出せる。
体液量の調節意味:体内の水の総量を一定に保とうとする調節。 ポイント:入る量は口渇が、出る量は腎が主に調節する。 注意:皮膚と呼吸から失われる分は調節されない損失として扱われる。
利尿と抗利尿の意味意味:尿量が増える向きと減る向きを表す語。 ポイント:水の再吸収が減れば利尿、増えれば抗利尿の向きになる。 注意:尿量の変化と溶質の排泄の変化は同じではない。
消化管運動の様式意味:内容物を混ぜる運動と送る運動の二つの様式。 ポイント:蠕動運動が移送を、分節運動が混和を担う。 注意:目的が違うため、同じ部位で交互に現れる。
唾液分泌の調節意味:自律神経の刺激によって唾液の量と性状が変わる調節。 ポイント:副交感神経の刺激では薄い唾液が多く、交感神経では濃い唾液が少なく出る。 注意:ホルモンより神経の調節が中心になる珍しい分泌である。
胃粘膜の防御意味:強い酸のもとで胃自身が消化されないための仕組み。 ポイント:粘液と重炭酸の層、上皮の速い再生、血流が合わさって働く。 注意:酸を減らすことと防御を助けることは別の対処である。
糖質の消化と吸収意味:多糖が単糖まで分解されて吸収される過程。 ポイント:単糖の形でしか吸収されず、ナトリウムの勾配を利用する輸送が関わる。 注意:分解が終わらなければ吸収されず大腸へ送られる。
水と電解質の吸収意味:消化管で水とイオンが取り戻される過程。 ポイント:大部分は小腸で吸収され、大腸が仕上げる。 注意:水は溶質の移動に従って動くため、溶質の吸収が先に立つ。
排便反射意味:直腸が充満すると排便が促される反射。 ポイント:脊髄の反射と大脳の調節が合わさり、時点を選べる。 注意:内肛門括約筋は反射で、外肛門括約筋は意識的に調節される。
肝の代謝機能意味:吸収した栄養素を処理し、蓄え、必要な物質に変える働き。 ポイント:門脈から入った物質が全身へ回る前にまず処理される。 注意:代謝、貯蔵、解毒、合成が一つの器官でまとめて行われる。
栄養素の貯蔵と動員意味:余れば蓄え、足りなければ取り出す調節。 ポイント:グリコーゲンは素早く使え、脂肪は多くを蓄えられる。 注意:貯蔵と動員の向きはホルモンの釣り合いが決める。
ホルモンの化学的分類意味:ペプチド系、ステロイド系、アミン系に分けるホルモンの区分。 ポイント:水に溶けるか脂質に溶けるかで、運ばれ方と作用の仕方が変わる。 注意:種類が違えば、反応が現れる速さと持続も変わる。
視床下部と下垂体の連絡様式意味:前葉は血管を介し、後葉は神経を介して視床下部とつながる構造。 ポイント:つながり方が違うため、調節の信号の伝わり方も異なる。 注意:後葉のホルモンは視床下部で作られて運ばれてくる。
成長ホルモンの生理意味:成長と代謝に働くホルモンの調節と作用。 ポイント:肝で作られる仲介因子を介して組織の成長を促し、直接の作用では代謝を変える。 注意:分泌は一日を通じて一定ではなく、睡眠と関わるリズムをもつ。
インスリンとグルカゴンの均衡意味:血糖を下げるホルモンと上げるホルモンが拮抗して調節する構造。 ポイント:二つの比率が、貯蔵と動員のどちらへ向かうかを決める。 注意:片方の濃度だけでは向きがわからない。
インクレチン効果意味:同じ量の糖でも、口から入ったときのほうがインスリンの分泌が大きくなる現象。 ポイント:消化管から出るホルモンが膵にあらかじめ信号を送るためである。 注意:消化管と内分泌がつながって働くことを示す例である。
性ホルモンの生理意味:生殖器の発達、二次性徴、生殖の周期を調節するホルモンの働き。 ポイント:下垂体前葉の性腺刺激ホルモンが生殖腺を調節し、フィードバックを受ける。 注意:骨や代謝、血管にも作用し、生殖に限られたホルモンではない。
妊娠の維持とホルモン意味:着床のあと周期が止まり、妊娠が保たれるようにホルモンが働く構造。 ポイント:初期は黄体が、その後は胎盤がホルモンの供給の中心になる。 注意:供給源が入れ替わる時期がある点が要点である。
熱の放散の経路意味:体から熱が逃げていく経路の分類。 ポイント:伝導、対流、放射、蒸発の四つがあり、環境の条件で主役が入れ替わる。 注意:周囲の温度が体温に近づくと、蒸発以外の経路が働きにくくなる。

よくある質問

無料プランでもデッキ全体を取り込めますか?

はい。保存済みのデッキを取り込む処理では新しいAI生成を実行せず、AIクレジットも消費しないため、無料プランで全300枚を取り込めます。

同じデッキをもう一度取り込むと重複しますか?

重複しません。すでにある同一カードはスキップされ、改訂で増えたカードだけが追加されます。削除後の再取り込みを含め、同じ公式デッキの取り込みは生涯3回までです。

Web版とスマートフォンアプリの両方で使えますか?

はい。デッキはアカウントに追加されるため、Web版、iOSアプリ、Androidアプリで同じ学習内容と進捗を利用できます。

取り込んだカードを自分向けに直せますか?

はい。取り込み後は自分のカードとして、表裏の編集、不要なカードの削除、タグの整理、別デッキへの移動を自由に行えます。

正常値が載っていないのはなぜですか?

同じ指標でも年齢や姿勢、活動、測定法によって値が変わるためです。値だけを覚えると条件が変わったときに使えませんが、何がその値を上げ下げするのかを知っていれば向きを読めます。具体的な値は使用中の教材と施設の基準で確かめるほうが確実です。

領域を絞って学習できますか?

できます。全カードに領域と細分類のタグが付いています。循環46枚、神経41枚、腎と体液40枚、呼吸39枚、消化と代謝30枚、細胞26枚、内分泌25枚、膜と電気生理24枚、筋21枚、調節の原理8枚という内訳なので、試験範囲の領域だけを回すことも、シナプスや酸塩基のような細分類で絞ることもできます。

解剖学デッキや看護師国家試験デッキと一緒に使えますか?

はい。三つは問いが違います。解剖学はどこにあるか、このデッキはどう調節されているか、看護の必修は看護の概念と制度が中心です。表面が重なるカードが1枚もないように分けてあるので、一緒に取り込んでも同じ内容を二度覚えることはありません。

生理学の重要用語300|調節のしくみで覚える暗記カード

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体の調節のしくみを扱う学習用の教材であり、診断や臨床の判断の代わりにはなりません。編集基準日2026-08-22。