高校化学の重要項目300|法則と条件をセットで覚える

法則の名前は言えるのに問題が解けないのは、成り立つ条件を覚えていないからです。

300枚最終更新 2026-08-30
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化学でつまずくのは、覚える量が多いからだけではありません。ヘスの法則もルシャトリエの原理も名前は言えるのに、どの条件で使えるのかを言えないまま選択肢に向かうと外します。気体の体積比を物質量比として使えるのは同温同圧の気体どうしのときだけ、平衡が動くのは体積一定か全圧一定かで結論が逆になる、といった条件がそのまま設問の分かれ目になります。 このデッキは300枚。1項目1枚で切り、裏面は「意味」「要点」「注意」の3行に固定しました。意味はそれが何かを1文で、要点は式や条件や色など実際に使う情報を、注意は取り違えやすい相手か成り立たない条件を書いています。収録は物質の構成50枚、物質の変化55枚、反応の速さと平衡45枚、無機物質70枚、有機化合物80枚です。無機は気体の製法と金属イオンの確認を色と条件のセットで、有機は反応を条件と生成物のセットで並べました。 数値は意図的に絞っています。アボガドロ定数やモル体積のように定義で決まっているものは覚える対象として書き、それ以外は式と条件だけを書きました。桁を覚え込むより、どの式にどの条件が要るかを言えるほうが解けるからです。取り込むと間隔反復のスケジュールに乗り、答えられる項目は間隔が伸びて視界から外れ、毎回迷う項目だけが戻ってきます。

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収録カード

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原子意味:物質を構成する基本の粒子で、中心の原子核とそのまわりの電子からなる。 要点:原子核は陽子と中性子でできている。電子の質量は陽子の約1840分の1で、原子の質量はほぼ原子核が担う。 注意:原子全体は電気的に中性である。陽子の数と電子の数が等しいことがその理由になる。
質量数意味:原子核に含まれる陽子の数と中性子の数の和。 要点:元素記号の左上に書く。中性子の数は質量数から原子番号を引いて求める。 注意:原子量とは別のものである。質量数は整数で、原子量は同位体の存在比を反映した平均値になる。
電子殻意味:原子核のまわりで電子が存在する層。 要点:内側からK殻、L殻、M殻と呼ぶ。n番目の殻に入る電子の最大数は2n2乗で表される。 注意:実際の配置は最大数まで詰まるとは限らない。M殻は18個まで入るが、カリウムでは8個で止まりN殻に入る。
価電子意味:原子が結合をつくるときに働く電子。 要点:典型元素では最外殻電子の数と一致し、同族元素で共通するため性質が似る。 注意:貴ガスの価電子は0とする。安定な電子配置をとり、結合をつくりにくいためである。
貴ガス意味:周期表18族に並ぶ、安定な電子配置をもつ元素。 要点:ヘリウム、ネオン、アルゴンなど。単原子分子として存在する。 注意:まったく反応しないわけではない。キセノンは条件によって化合物をつくる。
陰イオン意味:原子が電子を受け取って負の電荷をもった粒子。 要点:非金属元素がなりやすい。塩素は電子1個を受け取って塩化物イオンになる。 注意:電子を受け取るので、もとの原子よりイオン半径は大きくなる。
電子親和力意味:気体状態の原子が電子1個を受け取って陰イオンになるときに放出されるエネルギー。 要点:大きいほど陰イオンになりやすい。ハロゲンで大きい値をとる。 注意:イオン化エネルギーと逆向きの過程である。放出であって必要量ではない。
周期表意味:元素を原子番号の順に並べ、性質の似た元素が縦に並ぶようにした表。 要点:縦の列を族、横の行を周期という。同族元素は価電子の数が同じになる。 注意:並べる基準は原子番号であって原子量ではない。メンデレーエフの原案は原子量順だった。
典型元素意味:周期表の1族、2族と13族から18族に属する元素。 要点:価電子の数が族番号と結びつき、同族で性質がよく似る。 注意:遷移元素と違って、最外殻の電子が増えていく点が区別になる。
アルカリ金属意味:水素を除く1族の元素で、リチウムやナトリウムなど。 要点:価電子1個を失って1価の陽イオンになりやすい。水と激しく反応して水素を発生する。 注意:水素は1族だが含めない。単体は密度が小さく、灯油中に保存する。
ハロゲン意味:17族の元素で、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など。 要点:価電子7個をもち、電子1個を受け取って1価の陰イオンになる。酸化力が強い。 注意:酸化力は原子番号が大きいほど弱くなる。フッ素がもっとも強い。
イオン結合意味:陽イオンと陰イオンが静電気的な引力で結びつく結合。 要点:金属元素と非金属元素の間で生じる。電気陰性度の差が大きいほどイオン結合性が強い。 注意:分子をつくらない。塩化ナトリウムの化学式は組成比を示す組成式である。
配位結合意味:一方の原子だけが非共有電子対を提供してできる共有結合。 要点:アンモニウムイオンやオキソニウムイオンの生成で現れる。 注意:できあがった結合はほかの共有結合と区別できない。アンモニウムイオンの4本のN-H結合はすべて等しい。
電子式意味:元素記号のまわりに最外殻電子を点で書いて表した式。 要点:共有電子対と非共有電子対の区別がつく。分子の形を考える手がかりになる。 注意:構造式と混同しない。構造式は共有電子対1組を1本の線で表し、非共有電子対は書かない。
分子の極性意味:分子全体として電荷のかたよりがあるかどうか。 要点:結合の極性と分子の形の両方で決まる。ベクトルとして打ち消し合えば無極性になる。 注意:極性結合をもつ分子が必ず極性分子とは限らない。二酸化炭素は直線形で打ち消し合う。
分子間力意味:分子どうしの間に働く弱い引力の総称。 要点:沸点や融点の高さを左右する。分子量が大きいほど強くなる傾向がある。 注意:共有結合よりずっと弱い。分子結晶が融けるときに切れるのはこちらである。
水素結合意味:電気陰性度の大きい原子に結合した水素が、別の分子の非共有電子対と引き合う結合。 要点:フッ素、酸素、窒素と水素の間で生じる。水やアンモニアの沸点が高い理由になる。 注意:共有結合ではない。分子間力の一種で、ファンデルワールス力より強い。
分子結晶意味:分子が分子間力で規則正しく並んだ結晶。 要点:ドライアイス、ヨウ素、氷が例になる。やわらかく融点が低い。 注意:昇華しやすいものがある。電気は導かない。
金属結晶意味:金属原子が金属結合で規則正しく並んだ結晶。 要点:電気と熱をよく導き、金属光沢をもつ。展性と延性を示す。 注意:融点の高低は幅が広い。水銀は常温で液体で、タングステンは非常に高い。
物質量意味:粒子の個数を基準にして物質の量を表す量で、単位はモル。 要点:1モルはアボガドロ定数個の粒子の集まりを指す。化学計算の共通の物差しになる。 注意:質量や体積とは別の量である。反応式の係数比は物質量の比を表す。
アボガドロの法則意味:同温同圧で同体積の気体には、気体の種類によらず同数の分子が含まれるという法則。 要点:気体では体積の比がそのまま物質量の比になる。 注意:気体どうしにしか使えない。固体や液体の体積比を物質量比とみなすことはできない。
質量パーセント濃度意味:溶液の質量に対する溶質の質量の割合を百分率で表した濃度。 要点:温度によって変わらない。分母は溶媒ではなく溶液全体の質量になる。 注意:モル濃度への換算には密度とモル質量が要る。割合だけでは物質量が出ない。
化学反応式意味:反応物と生成物を化学式で書き、係数で原子の数をそろえた式。 要点:係数の比がそのまま物質量の比を表す。状態は固体がs、液体がl、気体がg、水溶液がaqで示す。 注意:係数をそろえるために下付きの数字を変えてはいけない。それは別の物質になってしまう。
量的関係の計算意味:反応式の係数比を使って、反応物と生成物の量を結びつける計算。 要点:質量や体積はいったん物質量に直してから係数比を使う。 注意:質量の比を係数比とみなさない。係数比が直接あてはまるのは物質量である。
電離意味:物質が水に溶けて陽イオンと陰イオンに分かれること。 要点:電離する物質を電解質という。電離の程度を電離度で表す。 注意:溶けることと電離することは別である。エタノールは溶けるが電離しない。
ブレンステッドの酸意味:相手に水素イオンを与える物質という酸の定義。 要点:水溶液以外の反応も説明できる。塩基は水素イオンを受け取る物質になる。 注意:同じ物質でも相手次第で酸にも塩基にもなる。水がその代表例である。
電離度意味:溶かした電解質のうち電離しているものの割合。 要点:1に近いほど強い酸や強い塩基になる。濃度が小さいほど大きくなる。 注意:価数と混同しない。価数は出せる水素イオンの数で、電離度は実際に電離する割合である。
弱酸意味:水溶液中で一部しか電離しない酸。 要点:酢酸、炭酸、硫化水素が代表になる。電離度が小さい。 注意:中和に必要な塩基の量は強酸と変わらない。必要量は価数と物質量で決まる。
水のイオン積意味:水溶液中の水素イオン濃度と水酸化物イオン濃度の積。 要点:25度では1かける10の-14乗になる。一方が決まればもう一方も決まる。 注意:温度で変わる定数である。酸性でも塩基性でも積の値は同じになる。
中和の量的関係意味:酸が出す水素イオンの物質量と塩基が出す水酸化物イオンの物質量が等しくなる関係。 要点:価数とモル濃度と体積の積どうしが等しいとして計算する。 注意:強弱は関係しない。弱酸でも最終的に出す水素イオンの総量は価数と物質量で決まる。
塩の加水分解意味:塩の一部のイオンが水と反応して、水溶液が酸性や塩基性を示す現象。 要点:弱酸と強塩基からできた塩は塩基性、強酸と弱塩基からできた塩は酸性になる。 注意:強酸と強塩基からできた塩では起こらない。塩化ナトリウム水溶液は中性である。
指示薬の選び方意味:滴定曲線の急に変化する範囲に変色域が入る指示薬を選ぶこと。 要点:弱酸と強塩基の滴定にはフェノールフタレイン、強酸と弱塩基にはメチルオレンジを使う。 注意:弱酸と弱塩基の滴定には適した指示薬がない。変化が急にならないためである。
酸化意味:物質が電子を失うこと。 要点:酸素と結びつく、水素を失う、酸化数が増えるのはいずれも酸化にあたる。 注意:酸素がなくても酸化は起こる。電子の授受が本質になる。
酸化数意味:原子がどれだけ電子を失った状態にあるかを表す形式的な数。 要点:単体は0、化合物中の水素は+1、酸素は-2を基本とし、化合物全体で0になるように決める。 注意:過酸化水素の酸素は-1になる。基本の値には例外がある。
還元剤意味:相手を還元し、自分は酸化される物質。 要点:ナトリウム、水素、硫化水素、シュウ酸が例になる。電子を与える。 注意:二酸化硫黄は相手によって酸化剤にもなる。硫化水素と反応するときは酸化剤として働く。
金属のイオン化傾向意味:金属が水溶液中で陽イオンになりやすい順に並べたもの。 要点:大きい金属ほど酸化されやすい。イオン化傾向の小さい金属イオンを含む水溶液に入れると単体が析出する。 注意:金と白金は硝酸にも溶けない。王水にだけ溶ける。
電池意味:酸化還元反応で放出されるエネルギーを電気エネルギーとして取り出す装置。 要点:イオン化傾向の大きい金属が負極になり、電子を放出して酸化される。 注意:正極と陽極は別の言葉である。電池では正極と負極、電気分解では陽極と陰極を使う。
鉛蓄電池意味:鉛を負極、酸化鉛を正極、希硫酸を電解液とする二次電池。 要点:放電すると両極とも硫酸鉛になり、電解液の濃度が下がる。充電で元に戻せる。 注意:放電で両極の質量はともに増える。硫酸鉛が付着するためである。
電気分解意味:外部から電気エネルギーを与えて、自発的には進まない酸化還元反応を起こす操作。 要点:陽極で酸化、陰極で還元が起こる。電源の正極につないだ側が陽極になる。 注意:電池と向きが逆である。電池は反応から電気を取り出す。
陰極での反応意味:電気分解で還元が起こる極での反応。 要点:イオン化傾向の小さい金属イオンがあれば金属が析出する。なければ水素が発生する。 注意:ナトリウムイオンやカリウムイオンは水溶液からは析出しない。水が先に還元される。
熱化学の発熱反応意味:反応が進むときに熱を放出する反応。 要点:中和、燃焼、金属と酸の反応が例になる。反応物より生成物のエネルギーが低い。 注意:熱が出ることと反応が速いことは別である。速さは活性化エネルギーで決まる。
燃焼熱意味:物質1モルが完全に燃焼するときに発生する熱量。 要点:炭素の完全燃焼では二酸化炭素、水素では水が生成物になる。 注意:不完全燃焼の場合は含めない。一酸化炭素ができる反応は別の値になる。
中和熱意味:酸と塩基が中和して水1モルができるときに発生する熱量。 要点:強酸と強塩基ではほぼ一定の値になる。実質は水ができる反応だからである。 注意:弱酸や弱塩基では小さくなる。電離にエネルギーが使われるためである。
ヘスの法則意味:反応熱は反応の経路によらず、はじめと終わりの状態だけで決まるという法則。 要点:直接測れない反応熱を、測れる反応の組み合わせから計算できる。 注意:途中の経路が違っても答えは同じになる。経路の数だけ値があるわけではない。
電解質と非電解質意味:水に溶けて電離する物質と、電離しない物質。 要点:塩化ナトリウムや塩化水素は電解質、スクロースやエタノールは非電解質になる。 注意:溶けやすさとは無関係である。よく溶けても電離しない物質がある。
コロイド意味:直径がおよそ1ナノメートルから100ナノメートルの粒子が分散した状態。 要点:チンダル現象やブラウン運動を示す。ろ紙は通るが半透膜は通らない。 注意:溶液とは違う。粒子が大きいため光を散乱する。
凝析意味:疎水コロイドに少量の電解質を加えて沈殿させること。 要点:コロイドと反対の電荷をもつイオンの価数が大きいほど効きやすい。 注意:塩析と使い分ける。塩析は親水コロイドに多量の電解質を加える操作である。
凝固点降下意味:不揮発性の物質を溶かすと溶液の凝固点が純溶媒より低くなる現象。 要点:降下の大きさは質量モル濃度に比例する。分子量の測定に使える。 注意:モル濃度ではなく質量モル濃度を使う。温度で体積が変わると比例関係が崩れるためである。
反応速度意味:単位時間あたりの物質の濃度の変化量。 要点:反応物の減少量でも生成物の増加量でも表せる。係数で割ればどちらから求めても同じ値になる。 注意:平均の速さと瞬間の速さを区別する。グラフでは前者が傾きの平均、後者が接線の傾きになる。
反応速度定数意味:反応速度式に現れる比例定数。 要点:温度と触媒によって変わる。反応の速さそのものを表す指標になる。 注意:濃度では変わらない。濃度の影響は速度式の濃度の項が受けもつ。
温度と反応速度意味:温度が高いほど反応が速くなる関係。 要点:活性化エネルギー以上のエネルギーをもつ粒子の割合が急に増えるためである。 注意:衝突回数の増加だけでは説明できない。10度上げると2倍前後になる変化は大きすぎる。
均一触媒と不均一触媒意味:反応物と同じ相にある触媒と、違う相にある触媒。 要点:酸触媒は均一触媒、白金や酸化バナジウムは不均一触媒になる。 注意:不均一触媒では表面積が効く。細かくすると活性が上がる。
化学平衡意味:正反応と逆反応の速さが等しくなり、見かけ上変化が止まった状態。 要点:反応が止まったのではなく両方向に進み続けている。濃度が一定になる。 注意:反応物と生成物の量が等しい状態ではない。速さが等しい状態である。
平衡定数意味:平衡状態での生成物と反応物の濃度を、係数を指数として組み合わせた比の値。 要点:温度が同じなら濃度によらず一定になる。値が大きいほど生成物に偏る。 注意:温度が変われば値も変わる。触媒や圧力では変わらない。
濃度変化による平衡移動意味:ある物質の濃度を変えたときに平衡が動く現象。 要点:加えた物質を減らす向きに動く。取り除けば増やす向きに動く。 注意:平衡定数は変わらない。動くのは各成分の濃度のほうである。
不活性気体の添加意味:反応に関わらない気体を加えたときの平衡への影響。 要点:体積一定なら各成分の分圧が変わらないので移動しない。全圧一定なら体積が増えて分圧が下がり、分子数の増える向きに動く。 注意:条件を確かめずに判断しない。体積一定か全圧一定かで結論が逆になる。
電離平衡意味:弱酸や弱塩基の電離が平衡状態にあること。 要点:電離していない分子と生じたイオンが共存する。平衡定数を電離定数という。 注意:強酸では扱わない。ほぼ完全に電離して逆向きが無視できる。
緩衝液意味:少量の酸や塩基を加えても水素イオン指数がほとんど変わらない溶液。 要点:弱酸とその塩、または弱塩基とその塩の混合でつくる。血液や体液も緩衝作用をもつ。 注意:強酸と強塩基の混合では緩衝作用が出ない。中和しきって終わる。
気体の状態方程式意味:圧力と体積の積が、物質量と気体定数と絶対温度の積に等しいとする式。 要点:4つの量のうち3つがわかれば残りが求まる。分子量の決定にも使える。 注意:絶対温度で計算する。摂氏のまま代入すると必ず誤る。
蒸気圧意味:液体と蒸気が平衡にあるときの蒸気の示す圧力。 要点:温度が高いほど大きくなる。液体の量や容器の大きさには依存しない。 注意:外圧と等しくなる温度が沸点である。外圧が下がれば沸点も下がる。
潮解意味:固体が空気中の水分を吸って溶けてしまう現象。 要点:水酸化ナトリウムや塩化カルシウムで起こる。乾燥剤に使える。 注意:風解と逆向きである。風解は結晶水を失って粉になる現象になる。
格子エネルギー意味:イオン結晶1モルをばらばらの気体イオンにするのに必要なエネルギー。 要点:イオンの電荷が大きく半径が小さいほど大きくなる。融点の高さと結びつく。 注意:直接測定できない。ボルン・ハーバーサイクルで間接的に求める。
水素意味:もっとも軽い気体で、無色無臭の単体。 要点:亜鉛や鉄に希塩酸を加えて発生させる。水上置換で捕集する。 注意:空気と混ざると爆発する。点火する前に純度を確かめる必要がある。
フッ化水素意味:ガラスを侵す性質をもつ気体で、水溶液がフッ化水素酸になる。 要点:二酸化ケイ素と反応するためポリエチレン容器に保存する。 注意:ハロゲン化水素のなかで唯一の弱酸である。分子間に水素結合があるため沸点も高い。
一酸化窒素意味:無色で水に溶けにくい気体。 要点:銅に希硝酸を加えて発生させる。水上置換で捕集する。 注意:空気に触れるとすぐ赤褐色になる。二酸化窒素に変わるためである。
硫化水素意味:腐卵臭のある無色の有毒な気体。 要点:硫化鉄に希硫酸を加えて発生させる。下方置換で捕集する。強い還元剤である。 注意:多くの金属イオンと沈殿をつくる。沈殿するかどうかは液性によって変わる。
希硫酸の性質意味:2価の強酸としてはたらく硫酸の水溶液。 要点:イオン化傾向が水素より大きい金属を溶かして水素を発生させる。 注意:酸化力はほとんどない。銅を溶かすには熱濃硫酸が要る。
ケイ素意味:ダイヤモンド型の共有結合の結晶をつくる元素。 要点:半導体の材料になる。単体は天然には存在せず、二酸化ケイ素を還元してつくる。 注意:地殻には酸素に次いで多い。ただし単体としてではなく化合物として存在する。
ナトリウム意味:やわらかく、水と激しく反応するアルカリ金属。 要点:灯油中に保存する。炎色反応は黄色になる。 注意:空気中でも酸化される。取り出したらすぐ使う必要がある。
炭酸水素ナトリウム意味:水に少し溶けて弱い塩基性を示す白色の塩。 要点:加熱すると炭酸ナトリウムと水と二酸化炭素に分かれる。ふくらし粉に使う。 注意:酸性塩だが水溶液は塩基性になる。名前と液性を結びつけない。
水酸化カルシウム意味:消石灰ともいい、水溶液が石灰水になる白色の固体。 要点:二酸化炭素を通すと炭酸カルシウムの白い沈殿ができる。 注意:水に少ししか溶けない。強塩基だが溶解度は小さい。
酸化アルミニウム意味:アルミナともいい、融点の非常に高い白色の固体。 要点:ボーキサイトから精製し、氷晶石とともに融解塩電解してアルミニウムを得る。 注意:水溶液の電気分解では得られない。アルミニウムイオンより水が先に還元される。
意味:もっとも広く使われる遷移金属。 要点:2価と3価のイオンをつくる。溶鉱炉で酸化鉄をコークスで還元して得る。 注意:濃硝酸には溶けない。不動態になるためである。
銅の電解精錬意味:粗銅を陽極、純銅を陰極にして硫酸銅水溶液を電気分解し、純度を上げる操作。 要点:銅よりイオン化傾向の大きい不純物は溶けたまま残る。小さい金や銀は陽極泥として沈む。 注意:電圧を上げすぎない。不純物まで析出して純度が下がる。
錯イオン意味:金属イオンに配位子が配位結合してできたイオン。 要点:配位数と立体構造が決まっている。名前は配位子の数と種類から組み立てる。 注意:配位数は電荷の数とは別である。銅は2価で配位数4になる。
ハロゲン化銀の沈殿意味:銀イオンとハロゲン化物イオンからできる沈殿。 要点:塩化銀は白色、臭化銀は淡黄色、ヨウ化銀は黄色になる。いずれも感光性をもつ。 注意:フッ化銀は沈殿しない。ハロゲンでひとまとめにできない。
溶鉱炉意味:鉄鉱石をコークスと石灰石とともに熱して銑鉄を得る炉。 要点:コークスから生じた一酸化炭素が酸化鉄を還元する。石灰石は不純物をスラグにする。 注意:還元するのはコークスそのものより一酸化炭素である。役割を取り違えない。
セラミックス意味:けい酸塩などの無機物を焼き固めてつくった材料。 要点:陶磁器、ガラス、セメントが含まれる。耐熱性と耐食性に優れる。 注意:金属ではないので展性や延性がない。衝撃に弱い。
トタンとブリキ意味:鉄に亜鉛をめっきしたものと、スズをめっきしたもの。 要点:トタンは屋外の建材、ブリキは缶詰に使われる。 注意:傷がついたときの挙動が逆になる。トタンは鉄を守り、ブリキは鉄の腐食が進む。
肥料の三要素意味:植物の生育に多く必要な窒素、リン、カリウム。 要点:窒素は葉、リンは花と実、カリウムは根の生育に関わる。 注意:三要素以外も必要である。不足すると欠乏症が出る微量元素がある。
有機化合物意味:炭素を骨格にもつ化合物の総称。 要点:炭素が4本の結合をつくり、鎖状や環状に長くつながる。種類がきわめて多い。 注意:一酸化炭素や炭酸塩は含めない。炭素を含んでも無機物として扱う。
構造異性体意味:分子式が同じで原子のつながり方が違う異性体。 要点:炭素骨格の違い、官能基の位置の違い、官能基の種類の違いで生じる。 注意:立体異性体とは別である。こちらはつながり方そのものが違う。
アルカン意味:単結合だけからなる鎖状の飽和炭化水素。 要点:一般式は炭素の数をnとしてCnH2n+2になる。置換反応をする。 注意:付加反応はしない。二重結合や三重結合がないためである。
アセチレン意味:もっとも簡単なアルキンで、直線形の分子。 要点:炭化カルシウムに水を加えて得られる。燃焼温度が高く溶接に使う。 注意:3分子が重合するとベンゼンになる。この反応は覚える対象になる。
ベンゼン意味:正六角形の平面構造をもつ芳香族炭化水素。 要点:炭素間の結合はすべて等しく、単結合と二重結合の中間の長さになる。 注意:不飽和だが付加より置換が起こりやすい。安定な環を保とうとするためである。
クメン法意味:ベンゼンとプロペンからフェノールをつくる工業的製法。 要点:クメンを酸化してクメンヒドロペルオキシドにし、分解する。アセトンが同時に得られる。 注意:副産物のアセトンにも価値がある。この点が方法として選ばれる理由になる。
アルコール意味:炭化水素の水素をヒドロキシ基に置き換えた化合物。 要点:ナトリウムと反応して水素を発生する。酸化されるとアルデヒドやケトンになる。 注意:水溶液は中性である。フェノールと違って酸性を示さない。
エタノール意味:糖の発酵や、エチレンへの水の付加でつくられるアルコール。 要点:消毒や溶媒に使う。ヨードホルム反応を示す。 注意:濃硫酸との加熱では温度で生成物が変わる。約130度でエーテル、約170度でエチレンになる。
ケトン意味:炭素鎖の途中にカルボニル基をもつ化合物。 要点:第二級アルコールの酸化で得られる。還元性を示さない。 注意:銀鏡反応を示さない。アルデヒドとの区別がここでつく。
カルボン酸意味:カルボキシ基をもつ化合物で、弱酸性を示す。 要点:炭酸より強い酸なので炭酸水素ナトリウムと反応して二酸化炭素を出す。 注意:フェノールとの区別に使える。フェノールはこの反応を示さない。
無水酢酸意味:酢酸2分子から水がとれてできた酸無水物。 要点:アセチル化に使う。水と反応して酢酸に戻る。 注意:酢酸を単に濃くしたものではない。組成も反応性も違う。
油脂意味:グリセリンと3分子の高級脂肪酸からできたエステル。 要点:常温で固体のものを脂肪、液体のものを脂肪油という。けん化価やヨウ素価で性質を表す。 注意:液体か固体かは不飽和結合の多さで決まる。分子量だけでは決まらない。
単糖類意味:それ以上加水分解されない糖。 要点:グルコース、フルクトース、ガラクトースが代表になる。いずれも還元性を示す。 注意:フルクトースはケトースだが還元性を示す。例外として覚える。
アミノ酸意味:1つの分子にアミノ基とカルボキシ基をあわせもつ化合物。 要点:水溶液中では双性イオンとして存在する。等電点で電気泳動しなくなる。 注意:グリシン以外は不斉炭素をもつ。鏡像異性体が存在する。
タンパク質の変性意味:熱や酸、重金属イオンで立体構造が壊れ、性質が変わること。 要点:凝固したり働きを失ったりする。もとには戻らないことが多い。 注意:ペプチド結合が切れるわけではない。切れるのは加水分解のほうである。
付加重合意味:二重結合が開いて単量体が次々につながる重合。 要点:ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンがこの方法でできる。 注意:水などの小さな分子は出ない。縮合重合との違いがここにある。
ポリエチレンテレフタラート意味:テレフタル酸とエチレングリコールの縮合重合でできるポリエステル。 要点:飲料の容器や繊維に使う。透明で強度が高い。 注意:エステル結合をもつため強い塩基で分解する。この性質が再生利用に使われる。
熱硬化性樹脂意味:加熱すると立体網目構造ができて硬くなる樹脂。 要点:フェノール樹脂や尿素樹脂が例になる。一度固まると再成形できない。 注意:加熱でやわらかくならない。熱可塑性と取り違えない。
生分解性高分子意味:微生物のはたらきで分解される高分子。 要点:ポリ乳酸が代表になる。使用後の環境負荷を下げられる。 注意:自然に置けば何でも分解するわけではない。分解には条件が要る。
アセチル化意味:ヒドロキシ基やアミノ基の水素をアセチル基に置き換える反応。 要点:無水酢酸を使う。アニリンからアセトアニリド、サリチル酸からアセチルサリチル酸ができる。 注意:エステル化と限らない。アミノ基が相手ならアミド結合ができる。

よくある質問

分野の内訳とカードの形式を教えてください。

物質の構成50枚、物質の変化55枚、反応の速さと平衡45枚、無機物質70枚、有機化合物80枚の計300枚です。表は項目名だけ、裏は「意味」「要点」「注意」の3行に固定しています。細分類のタグが付いているので、酸化還元だけ、錯イオンだけ、といった絞り方ができます。

化学基礎の範囲だけを回すこともできますか。

できます。物質の構成と物質の変化のタグで絞ると、化学基礎でよく扱う原子の構造、化学結合、物質量、酸と塩基、酸化還元がまとまって出てきます。反応の速さと平衡から先は化学の範囲なので、必要になった時点で外していたタグを戻せば続きから回せます。

計算問題の対策にもなりますか。

計算そのものの演習は別に必要ですが、計算で詰まる原因の多くは手順ではなく前提です。係数比が使えるのは物質量であること、気体の体積比を使えるのは同温同圧のときだけであること、質量モル濃度を使う理由が温度で体積が変わることなど、式を選ぶ前に要る判断をカードにしています。

無料プランでもデッキ全体を取り込めますか?

はい。保存済みのデッキを取り込む処理では新しいAI生成を実行せず、AIクレジットも消費しないため、無料プランで300枚すべてを取り込めます。取り込み後も学習、編集、削除ができます。

同じデッキをもう一度取り込むと重複しますか?

重複しません。すでにある同一カードはスキップされ、改訂で増えたカードだけが追加されます。削除後の再取り込みを含め、同じ公式デッキの取り込みは生涯3回までです。

Web版とスマートフォンアプリの両方で使えますか?

はい。デッキはアカウントに追加されるため、Web版、iOSアプリ、Androidアプリで同じ学習内容と進捗を利用できます。

取り込んだカードを自分向けに直せますか?

はい。取り込み後は自分のカードとして、表裏の編集、不要カードの削除、タグ整理、別デッキへの移動を自由に行えます。

高校化学の重要項目300|法則と条件をセットで覚える

無料プランのまま全カードを追加できます。取り込み時にAI生成を実行しないので、AIクレジットも減りません。追加にはMemlyのアカウントが必要です。

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公式問題の転載はなく、カードはすべてMemlyの独自執筆です。編集基準日2026-08-30。