復習できる時間が15分しかない日に、200枚のカードのまとまり(デッキ)をいつもの方法で始めると、全体を確認できないまま時間を失います。反対に、試験前までカードを眺めるだけで済ませると、答えを自力で思い出す練習の機会を失います。
Memly 2.0の学習方法は、Web版・iOS版・Android版のすべてで利用できます。Q&A(一問一答)、4択、○×、カードの表と裏を続けて見る採点なしの速習を、新しいカードの確認、自力で答えを思い出す練習、試験直前の見直しなど、目的ごとに使い分けられます。
Memly 2.0の4つの学習方法
| 学習方法 | 主な役割 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Q&A(一問一答) | 問いから答えを自力で思い出します | 答えを自力で思い出す練習と、理解の確認に向いています |
| 4択 | 選択肢から答えを見分けます | 似た知識の区別や、学習を始めるときの難しさの調整に向いています |
| ○× | 短い判断を繰り返します | 定義や正誤の確認をテンポよく進める場面に向いています |
| 速習 | 表と裏を同時に見て全体を流します | 新しいカードを初めて見るとき、学習の再開前、試験直前の確認に向いています |

同じカードでも、学習方法によって考え方は異なります。4択や○×は始めやすい一方で、選択肢が答えの手掛かりになります。何も見ずに答えを作るQ&Aは難しい分、試験本番に近い形で答えを思い出す練習ができます。
速習は採点なしでカード全体を確認します
速習では、カードの表と裏を同時に表示し、文字量に合わせた速度で自動送りします。速度は「ゆっくり」「ふつう」「はやい」から選び、一時停止や前後移動もできます。Web版とスマートフォン版の両方で利用でき、複数のデッキや、今どれくらい思い出せそうかをもとに忘れかけたカードを選ぶ機能と組み合わせられます。
- 採点を行いません。
- 各カードの復習日を決める仕組み「FSRS」の予定を変更しません。
- 通常の学習結果として記録しません。
- 完了後にQ&A学習へ移動できます。
速習だけで覚えられると保証する機能ではありません。RoedigerとKarpicke(2006)の研究では、1週間後に覚えていた割合は、教材を読み直すだけの場合が約42%だったのに対し、自力で答えを思い出す練習をした場合は約56%でした。速習は読み直しに近い確認として使い、その前後にQ&Aなど、答えを自力で思い出す練習を組み合わせることが大切です。
速習が役立つ4つの場面
- 作ったばかりのカードを初めて見るときに使います。
- 長く放置したデッキを通常学習へ戻す前に使います。
- 試験直前に範囲全体を短時間で見渡すときに使います。
- 疲れていて採点を続けにくい日の補助学習に使います。
学習画面を離れずにカードを編集できます
復習中に誤字や曖昧な答えを見つけても、デッキへ戻って編集すると学習の流れが切れます。Memly 2.0では、Q&A、4択、○×の学習画面からカードを編集し、直した内容を今の学習にもすぐ反映できます。
Web版では小さな編集画面または画面横の編集欄を使い、スマートフォン版ではキーボード上の編集ボタンから文字の見た目を変えられます。文章を変えずに保存した場合は、AI(人工知能)が作った補足説明を残します。学習中に見つけた直すべき点を、その場で次の復習へ反映できます。
同じカードが再登場する理由を表示します
新しいカードで「難しい(Hard)」や「正解(Good)」を選んだ後、同じカードが今の学習中にもう一度出る場合があります。これは前の回答が不正解として扱われたからではなく、FSRSが短い間隔でもう一度復習する日程を決めたためです。
V2.0.0では、何回目の表示か、前回の答えが正解として記録されたかを画面に表示します。「正解したのに戻された」と感じる混乱を減らし、短い間隔でもう一度答えを思い出す理由を確認できます。
効果音や画面の動きは自分で調整できます
カードをめくる音、正解・もう一度学ぶ・完了の効果音、スマートフォンの振動、連続正解時の画面効果も利用できます。学習の区切りを分かりやすくする一方で、効果音は設定からオフにできます。端末で「動きを減らす」をオンにしている場合は、画面の動きを抑えます。
視覚ではなく耳で進めたい場合は、カード読み上げや音声付き速習も選べます。詳しくは「Memly 2.0の音声学習」をご覧ください。
目的から学習方法を選びます
| 今の状態 | 最初の選択 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 初めて見るカードが多いです | 速習 | 全体を確認した後、Q&Aへ進みます |
| 試験形式で思い出したいです | Q&A | 答えた後に評価し、復習予定へ反映します |
| 似た用語を区別したいです | 4択 | 選択理由まで言葉にして確認します |
| 時間が短く、弱点を見たいです | 忘れかけたカードの絞り込みとQ&A | 弱いカードから優先して答えます |

忘れかけたカードの選び方は「Memly 2.0の復習」で解説しています。V2.0.0全体の変更は「Memly 2.0リリース概要」をご覧ください。
答えを自力で思い出す練習と、時間をあけて復習する方法の基本は「AIによる暗記支援」にまとめています。
今日の15分に合う一つを選びます
多くの人は学習方法を選ぶ画面で迷い、結局いつもの方法だけを使います。すべてを一度に試す必要はありません。今日も同じ方法で始めるか、今の目的に合う一つを選ぶかを決められます。初めて見るカードなら速習、答えを思い出す練習ならQ&Aという二択だけで始めてください。まず今日の目的を一つ決め、それに合う学習方法を選びます。
