試験まで30日しかないのに、重要カードの次回復習が試験後に設定されると、本番前に思い出す機会を一回失います。反対に、すべてを毎日復習すると、まだ覚えているカードに時間を使い、弱点へ届く前に学習時間が尽きます。
Memly 2.0の試験モードは、Web版・iOS版・Android版のすべてで利用できます。カードのまとまり(デッキ)へ試験日を設定すると、残り日数に合わせて復習の多さと次の復習日を調整し、知識が必要になる日から逆算して予定を組み立てます。
Memly 2.0の試験モードで自動調整すること
試験モードを有効にすると、試験名と残り日数がデッキ画面に表示されます。復習予定を次のように調整します。
- 試験が近づくにつれて、次の復習まで覚えていたい割合(目標定着率)を段階的に上げます。
- 次回復習が試験日より後にならないように調整します。
- 直前期は、試験日にどれくらい思い出せそうかの予測が低いカードを優先します。
- 試験終了後は、デッキで通常設定している復習量へ戻します。

これは合格を予測したり保証したりする機能ではありません。カードの復習記録から、試験日までに思い出す機会を作りやすくするため、復習予定を組む機能です。過去問、記述練習、実技など、カード以外の試験対策は別に必要です。
デッキごとに復習の多さを4段階から選べます
試験モードを使わない通常時も、デッキごとに、次の復習まで覚えていたい割合を設定できます。この割合を目標定着率と呼び、80%、90%、93%、95%から選べます。数値を上げるほど忘れにくい状態を目指せますが、必要な復習回数も増えます。
| 目標定着率(覚えていたい割合) | 1日に必要な復習量の傾向 | 使い分けの例 |
|---|---|---|
| 80% | 比較的軽いです | 読書メモや優先度の低い知識に使います |
| 90% | 標準的です | 日常的に学ぶカードに使います |
| 93% | やや高いです | 重要科目や苦手分野に使います |
| 95% | 高いです | 本番で落としにくい重要事項に使います |

設定画面では、変更後のおおよその1日あたり復習枚数と学習時間を確認できます。「高いほど良い」と考えて全デッキを95%にするのではなく、使える時間と知識の重要度を見ながら選べます。
試験日に忘れそうなカードを先に復習します
今どれくらい思い出せそうかを表す「想起率」が同じカードでも、最後に学んだ時期や、答えを覚えていられる長さが違えば、試験日までの忘れ方は同じではありません。Memlyは、復習日を決める計算方法「FSRS 6.0」で、カードごとにどれくらい覚えていそうかを計算し、試験日に思い出しにくいと予測されるカードを優先します。
Cepedaら(2008)が1,354人を対象に行った研究では、どれくらい先まで覚えていたいかによって、合う復習間隔が変わることが示されています。試験までの日数を設定する意味は、ただカレンダーへ期限を置くことではありません。知識が必要な日に合わせて、次にいつ復習するかを決めるためです。
現在の想起率と試験時点の予測は異なります
現在の想起率は「今、思い出せそうか」を表します。試験時点の予測想起率は「このまま次の復習をしなかった場合、試験日にどの程度思い出せそうか」の目安です。試験モードは、試験日に思い出せる見込みも見ながら、直前に復習するカードの順番を調整します。
現在の想起率を使った絞り込みと、記憶ダッシュボードについては「Memly 2.0の記憶中心の復習」で詳しく解説しています。
試験モードを始める3つの手順
- 試験に使うデッキを開き、試験名と試験日を設定します。
- 通常時の復習量と、表示される1日あたりの復習枚数の目安を確認します。
- 今日の学習を進め、直前期は弱いカードと過去問へ重点を移します。
新しい教材を追加する場合は、試験範囲だけを暗記カードにすると管理しやすくなります。PDFページやPowerPointスライドの指定方法は「Memly 2.0のカード作成」をご覧ください。
試験後は通常の復習へ戻ります
試験直前の多い復習をそのまま続けると、次の科目や仕事へ使う時間が減ります。試験モードは、試験終了後に通常の復習量へ戻します。その後も長く覚えておきたい知識は、無理のない間隔で復習できます。試験直前の予定と、試験後も続ける復習を分けるための切り替えです。
V2.0.0全体の変更は「Memly 2.0リリース概要」をご覧ください。AIと、時間をあけて復習する方法の基本は「AIによる暗記支援」にまとめています。
試験日を設定するだけで逆算を始められます
多くの学習計画は、試験日を書いたところで止まり、毎日の復習へ反映されません。今の復習間隔をそのまま続けるか、試験日を一度設定して、試験日に思い出せる見込みを確認するかを選べます。まず最も期限が近いデッキを一つだけ開き、試験名と日付を入力してください。残り日数を画面で確かめることが、試験日から逆算して学ぶ最初の一歩です。
