一度覚えた内容も、復習しなければ24時間で約70%を忘れるとされています。100枚のカードをすべて同じ頻度で見直す方法では、まだ覚えているカードに時間を使う間に、本当に弱いカードを取りこぼします。
Memly 2.0の復習機能は、Web版・iOS版・Android版のすべてで利用できます。学習したカードごとに、「今どれくらい思い出せそうか」を表す想起率を計算し、忘れかけているものへ直接進めます。学習状況をまとめて見る「記憶ダッシュボード」と、カードを検索・整理する「カードライブラリ」も、次に復習する内容を選ぶために使えます。
「忘れかけのカード」を想起率から絞り込めます
想起率は、今この瞬間にカードの答えをどれくらい思い出せそうかを示す目安です。これまでに正解した割合そのものではなく、前回の学習から過ぎた時間と復習の記録をもとに変化します。同じカードでも、学習直後は高く、時間が経つにつれて下がります。
| 絞り込み条件 | 対象 | 使い方 |
|---|---|---|
| すべて | 条件に合う全カード | カードのまとまり(デッキ)全体を確認するときに使います |
| 想起率90%未満 | 少し弱くなった学習済みカード | 広めに弱点を見直すときに使います |
| 想起率80%未満 | さらに忘れやすくなった学習済みカード | 時間が限られるときに優先します |

まだ学んでいないカードは、どれくらい忘れたかが分からないため「忘れかけ」には含めません。選んだカードは想起率が低い順に並びます。10分しかない日に途中で終えても、より忘れそうなカードから先に復習できます。
学習状況をまとめた画面で次の復習が見えます
従来の学習記録は、何枚学んだかを振り返るための情報になりがちでした。Memly 2.0の記憶ダッシュボードでは、今どれくらい覚えているかと、これから必要な復習を同じ画面で確認できます。
- 全体でどれくらい覚えているかと、想起率90%未満・80%未満のカード数を確認できます。
- 連続学習日数と、学習した日を色で示す17週間のカレンダーを確認できます。
- 今後14日間の復習予定と、今日までに終わっていない分を確認できます。
- 繰り返し忘れている苦手カードを確認できます。
どれくらい覚えているかに応じて、条件に合うカードだけを選び、学習を始められます。数字や図を見て終わるのではなく、「忘れかけた32枚を今から学ぶ」のように、確認した結果をすぐ復習につなげる画面です。
カードを検索・整理する画面から復習できます
カードが増えるほど、検索結果を読むだけでは管理しきれません。Memly 2.0のカードライブラリでは、検索する言葉を入力している途中でも結果が更新され、デッキ、学習済みかどうか、想起率を組み合わせて絞り込めます。想起率、次の復習日、忘れた回数などで並び替えることもできます。
絞り込んだ結果全体をそのまま学んだり、検索結果からカードを直接編集したりできます。Web版では、MacならCmdとK、WindowsなどではCtrlとKを同時に押すと検索を開けます。絞り込み条件を含むページのアドレスを保存できるため、あとで同じ条件を開き直せます。
復習日を決める仕組みとしてFSRS 6.0を使います
FSRS 6.0は、各カードの復習記録から次に復習する日を決める計算方法です。Memlyは、21個の計算項目(パラメータ)を使うFSRS 6.0で、カードごとにどれくらい覚えていそうかを計算します。全員に同じ「1日後、3日後、7日後」を当てはめるのではなく、各カードの記録に応じて次の復習日を決めます。忘れかけたカードの絞り込みは、この計算結果を自分で選べる形にしたものです。
Cepedaら(2006)が184件の研究をまとめた分析(メタ分析)でも、時間をあけた学習の有効性が示されています。重要なのは、単に間隔をあけることではなく、忘れ切る前に思い出す機会を作ることです。Memly 2.0では、記憶ダッシュボードと絞り込み機能を使って、どのカードをいつ復習するかを決められます。
正答率、目標定着率、現在の想起率はそれぞれ意味が違います
| 数字 | 意味 | 使い方 |
|---|---|---|
| 正答率 | これまでの回答で正解した割合 | これまでの結果を振り返ります |
| 目標定着率 | 次の復習まで覚えていたい割合 | 1日に必要な復習量を決めます |
| 現在の想起率 | 今どれくらい思い出せそうかの目安 | 忘れかけたカードを選びます |

数字が高ければ常に良いわけではありません。すべてのデッキで、次の復習まで覚えていたい割合を高くすると、1日あたりの復習量も増えます。試験日や教材の重要度に合わせてこの割合を変える方法は「Memly 2.0の試験モード」で詳しく紹介します。
ダッシュボードから今日の学習を決めます
- 記憶ダッシュボードで、想起率90%未満・80%未満の枚数を確認します。
- 使える時間に合わせて、広めの90%未満か、優先度の高い80%未満を選びます。
- 答えを自力で思い出す通常の学習を行い、全体を確認したいときはカードの表と裏を続けて見る速習を組み合わせます。
速習を含む学習方法の違いは「Memly 2.0の学習方法」で解説しています。V2.0.0全体の変更は「Memly 2.0リリース概要」をご覧ください。
FSRSと、時間をあけて復習する「間隔反復」の基本については「AIによる暗記支援」にまとめています。
全カードではなく、弱いカードから始めます
多くの人は学習状況の図を見ても、結局いつものデッキを最初から開きます。今日も全カードを同じ順番で見直すか、現在の想起率が低いカードへ進むかを選べます。まず記憶ダッシュボードを一度開き、90%未満と80%未満の枚数を確認してください。今どれくらい覚えているかに合わせて、どちらか一つを選ぶところから始められます。
