この記事は Memly の運営チームが書いています。比較には Memly も含みます。料金と機能は2026年10月4日に各社の公式ページで確認しました。
教科書やプリントから問題を作るには、写真から問題を作れるアプリでページを撮り、出てきた一問一答を確かめてから保存します。Memly なら1回に最大20枚まで写真を読み込め、作った問題を次にいつ解き直すかまでアプリが決めます。同じことは ChatGPT やほかの暗記アプリでもできるので、撮り方のコツとあわせて、アプリごとの違いも正直に並べます。
暗記カードを手で1枚ずつ作っている間、あなたは「覚える時間」ではなく「覚える準備をする時間」を消費しています。教科書のページを書き写し、表と裏を打ち込み、レイアウトを整えます。20枚で約30分。試験まで時間がないのに、その30分は記憶にはまだ1ミリも触れていません。カード作りで力尽きて、肝心の復習に入る前に1日が終わります。これは意志が弱いからではありません。「作る」と「覚える」を同じ手作業に押し込んでいる構造の問題です。
解決策は、この2つを切り離すことです。教科書の写真を撮る、PDFをアップロードする、授業プリントをかざします。それだけでAIが暗記カードを自動生成します。
写真・PDF・授業プリントから暗記カードを作る最短手順は「(1)撮影またはアップロード →(2)AIが内容を解析 →(3)一問一答カードが自動生成」の3ステップです。手作業で約30分かかっていた20枚のカード作成が、約1分に短縮されます。
写真から問題を作る3つのやり方(アプリ・ChatGPT・自分で)
写真から問題を作る方法は、使う道具で分けると3つです。違いが出るのは、作るところよりも「次にいつ解き直すか」を誰が決めるかです。
| やり方 | 手間 | 次にいつ解き直すか | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 写真から問題を作れる暗記アプリ | 撮って選ぶだけ。出てきた問題の確認は要る | アプリによる(Memly は次の復習日を自動で決める) | 教科書やプリントを毎週カードにしたい人 |
| ChatGPT などの対話型AI | 写真を渡して「一問一答にして」と頼む。形式は会話で直せる | 自分で決めるか、復習アプリに移す | 1回だけ確認テストを作りたい人 |
| 自分で作る(手書き・手入力) | 1枚ずつ考えて書く | 自分で決める | 作る過程そのものを覚える時間にしたい人 |
ChatGPT に写真を渡せば、一問一答の形にはすぐなります。困るのは翌週です。会話の中で作った問題は、次にいつ解き直すかを自分で決めて、自分で開き直すことになります。ChatGPT で作ったカードを復習アプリに移す方法はChatGPTで作ったカードを残す方法にまとめています。
手で作るとどこで消耗するか
暗記カードが効くことは、誰もが知っています。問題は、カードを用意するまでのハードルが高すぎることにあります。手作業のカード作成は、次の作業を全部こなして初めて1枚が完成します。
- 教科書やノートから覚えるべき箇所を探す
- 問題文(表)を考えて入力する
- 答え(裏)を正確に書き写す
- 誤字や抜けがないか見直す
- これを数十枚、数百枚くり返す
心理学でいう「行動コスト」が高い行動は、効果がどれだけ高くても続きません。面倒は着手した瞬間に来るのに、効果を実感できるのは何日も先だからです。カード作りはまさにこれで、「面倒だから後でまとめて作ろう」と先送りした結果、試験前夜に白紙のデッキだけが残ります。行動コストを下げる環境の作り方は「勉強の摩擦をゼロにする学習環境の作り方」でも詳しく扱っています。
手作業 vs AI生成:作成時間はどれだけ変わるか
最大のメリットは時間です。同じ20枚を用意するのに、手作業とAI生成では桁が変わります。

| 方法 | 20枚あたりの作成時間 | 消耗度 |
|---|---|---|
| 手作業で入力 | 約30分 | 高い(作る前に疲れる) |
| 写真・PDFからAI生成 | 約1分 | 低い(すぐ復習に入れる) |
差は約30倍。しかし効いてくるのは時間そのものより、「作る前に燃え尽きない」という点です。カード作りで気力を使い切らないから、節約した時間と気力をそのまま復習に回せます。記憶が定着するのは復習の工程で、カード作りはその準備にすぎません。
実例:講義プリントから出てきた問題
では、実際にはどんな問題が出てくるのでしょうか。Memly が用意した講義プリントで見ます。教材は「生理学 第4回 循環」という2ページの自作プリントで、1ページ目には用語と説明の組が15行並んでいます。

この例は写真ではなく、PDF のファイルをそのまま読み込んで作りました。2ページのプリントから、27枚の問題ができています。写真で撮った場合も、読み取った文字から問題を作る流れは同じです。

画面は説明用のデモアカウントです。教材は Memly が用意した自作のプリントで、カードは2026年9月に Memly が実際に生成したものです。進み具合は説明のために設定した値です。
問いの形を見てください。プリントの「心拍出量は、1回拍出量と心拍数の積で求める」という行が、「心拍出量はどのように求めますか?」という問いになっています。用語の一覧を眺める形から、問いだけを見て答えを引き出す形に変わっています。出てくる枚数は教材の量と設定で変わるので、同じプリントでも毎回27枚になるとは限りません。
スマホのカメラで撮るなら、アプリから始めると早く済みます(App Store/Google Play)。パソコンでは、PDF をそのまま入れて、紙の教材だけスマホで撮る分け方ができます。同じアカウントなら、どちらで作ったカードも両方で使えます。
「自分の素材でも作れるのか」が一番気になるところでしょう。紙でもデジタルでも、手元にあるものはたいてい入ります。実際の利用を見ても、紙の教材を撮影して取り込む人と、PDFの資料を流し込む人が大半を占めます。PDF で配られた資料は、撮るよりファイルのまま入れた方が早く、読み取りの手間もありません。手順はPDFを暗記カードにする方法に、大学の講義スライドやレジュメの場合は講義ノート・スライドを暗記カードにする方法にまとめています。
撮ってから問題になるまでの3ステップ
Memlyでは、覚えたい素材を撮るか送るだけで暗記カードができます。手順は次の3ステップです。

ステップ1: 撮影またはアップロード
教科書の見開き、ノート、配られた授業プリントをスマホのカメラで撮影します。手元にPDFの講義資料や問題集があれば、そのままファイルをアップロードすればいいです。何枚かまとめて読み込ませることもできるので、章ごと、単元ごとに一気に投入できます。Memly で1回に入れられる写真は20枚までです。1枚20MBまでで、パソコンでは画像ファイルを選ぶか、コピーした画像を貼り付けます。
ステップ2: AIが内容を解析
AIが画像やPDFを読み取り、どこが問われやすい論点かを判断します。単なる文字起こしではなく、定義・因果関係・数値・対比といった試験で問われる形に内容を組み替えます。手書きの文字や図表中のキーワードも対象になります。生成の前に、問題数(AIにおまかせか枚数の指定)、複雑さ(簡単・中程度・詳細)、AIへの指示(「用語の定義だけ」「数字を問う問題を多めに」など)を選べます。
ステップ3: 一問一答カードが自動生成
解析結果から、表(問題)と裏(答え)がセットになった暗記カードが自動で並びます。保存する前に要らないカードを消し、足りなければ「さらに生成」で足せます。表現を自分の言葉に直すのは保存した後で、カードの編集か、学習中の「編集」から直せます。「作る」工程をAIに任せ、学習者は「選ぶ」と「覚える」に集中できます。
うまく撮るコツ
Memly は写真をそのまま問題にするわけではありません。まず写真の中の文字を読み取り、その文章から問題を作ります。撮り方で結果が変わるのは、この読み取りの段階です。
- 1ページずつ撮る:見開きを1枚に収めると文字が小さくなります。1回20枚まで入るので、ページごとに分けて撮っても枚数は足ります。
- 明るい場所で、紙を平らにして撮る:影、ページの反り、ピントの甘さは読み違いにつながります。
- 手書きも読み取りの対象です:ノートや板書の手書き文字も読み取ります。崩した字や薄い字は読み違えることがあるので、出てきた問題で確かめます。
- 図や表は「中の文字」が問題になります:表の中の文字、図のラベルや注記は読み取ります。図の形そのもの(矢印の向き、グラフの曲線、位置関係)は文字にならないので、問題にもなりません。
- 1回に入れるのは同じ単元まで:20枚を超える範囲は単元ごとに分けて生成し、保存先を同じデッキにすれば続きとして追加できます。
画像は JPG・PNG・WebP などの形式に対応しています。スキャンして作った PDF(ページ全体が画像になっているもの)は、PDF のままだと文字を取り出せません。ページを画像にして、写真と同じ手順で入れてください。
出てきた問題を直す・消す・足す
AI が作る問いと答えには、読み違いや要点のずれが混ざることがあります。直せることは、保存の前と後で違います。
| タイミング | できること |
|---|---|
| 生成の前 | 問題数、複雑さ、AIへの指示を決める |
| 保存の前(プレビュー) | 要らない問題を消す。「さらに生成」で同じ教材から足す。保存先のデッキを選ぶ(AI が名前や既存のデッキの続きを提案) |
| 保存の後 | 表と裏を編集する。学習中に「編集」で直し、「除外」で学習から外す |
保存した直後に1周だけ目を通すのがおすすめです。誤読や自分の文脈とのズレをその場で直すと、以降の復習効率が上がります。数値や専門用語は、教科書やプリントの元の文と照らして確かめてください。
写真から問題を作れるアプリの比較(2026年10月4日に確認)
写真から問題を作る機能は、Memly だけのものではありません。各社の App Store の説明文と公式のヘルプで確かめた範囲を並べます。
| アプリ | 写真から作る | 無料の範囲 | 復習の予定 | PC(ブラウザ) |
|---|---|---|---|---|
| Memly | 対応。1回20枚まで(PDF・Word・スライド・YouTube・Web・音声も) | 初回のAI利用枠(毎月の補充なし)。AI を使わない復習は無料 | 次の復習日を自動で決める。試験日モードあり | Web 版あり |
| すごい暗記帳 | 対応(PDF・音声・Web・YouTube も) | 文字入力など一部の機能は Plus プラン | 忘却曲線を考慮した「今日の学習」 | 公式の Web 版は確認できず |
| 暗記メーカー | 対応(カメラ・ギャラリー・ファイルから AI で作問) | 問題集ごとに100問まで | 苦手な問題に絞った出題 | ブラウザ版あり |
| WordHolic | プレミアムプランで対応(画像・写真・PDF) | 手入力のカードは無料で作り放題 | 忘却曲線に合わせた反復復習 | PC で作ったデータを取り込む形 |
| 撮るだけ暗記カード | 対応(一度に20枚は Pro プラン) | Pro 限定の機能あり | 復習のタイミングを自動で提案、通知 | 公式の説明では確認できず |
写真から問題を作るところまでは、どのアプリも同じことができます。違いが出るのはその先です。Memly は、作った問題を次の復習日に並べ、試験日を入れると今日やる枚数を出します。パソコンのブラウザとスマホで同じカードを使え、写真のほかに PDF・Word・スライド・YouTube・音声からも作れます。この組み合わせが要らない人には、ほかのアプリの方が合います。問題集を友だちと共有したいなら暗記メーカーです。英単語を手入力で無料のままたくさん作りたいなら、WordHolic が向いています。
作った問題をいつ解き直すか
カードが一瞬で作れるようになると、次の落とし穴は「作っただけで満足してしまう」ことです。記憶を決めるのはカードの枚数ではなく、カードを使って何回「思い出したか」にあります。
認知心理学者のDunlosky(2013)の大規模レビューでは、数ある学習法の中で「練習テスト(思い出す練習)」と「分散学習(間隔をあけた復習)」の2つが、最も効果が高いと結論づけられています。逆に、多くの人がやりがちな「教科書の再読」や「マーカー」は効果が低いです。せっかく作ったカードを眺めるだけでは、この再読と同じ扱いになってしまいます。

Memly では、答えを見たあとに「もう一度・難しい・普通・簡単」の4つから自分で評価します。ボタンには次に出てくるまでの間隔が表示されていて、評価に応じて次の復習日が決まります。試験日を入れたデッキでは、試験日までに一巡できるように今日やる枚数も表示されます。

同じ内容を扱っていても、カードの作りひとつで想起にかかる負荷は変わります。
- 1枚1論点に絞る:1枚に詰め込みすぎると「思い出す」対象がぼやけます。AIが分割してくれた粒度を活かします。
- 表は「問い」の形にする:「○○とは?」と問われて答えられますか。用語だけ並べたカードより想起の負荷がかかります。
- 復習はアプリのスケジュールに任せる:いつ復習すべきかは忘却曲線に基づいてアプリが提示します。自分で管理しません。
この「いつ復習するか」を自動で最適化するのが間隔反復(スペースド・リピティション)です。仕組みは「忘れる前に復習する最適タイミング」で詳しく解説しています。
赤シートで隠す方法との違い
教科書の重要語をマーカーで塗り、赤シートで隠して思い出す方法も、写真から問題を作るのと同じく「思い出す練習」です。違いは2つあります。
1つは問いの形です。赤シートは教科書の文の中で隠れた語を当てますが、写真から作った問題は「〜はどのように求めますか?」のように、問いだけを見て答えます。前後の文が手がかりにならないぶん、思い出す負荷は問題の方が高くなります。もう1つは解き直しの予定で、赤シートはどのページをいつ見直すかを自分で決めます。
図の位置関係や、文の中での語の並びごと覚えたいときは、赤シートの方が向いています。Web で隠して練習するなら暗記シート・赤シートツールが使えます。手元のテキストを一問一答の形にしたいだけなら一問一答メーカーもあります。
よくある質問
教科書を撮ってカードにしてもいいですか?
自分の勉強のために、手元の教科書や配られたプリントを撮ってカードにすることは、著作権法第30条の「私的使用のための複製」として扱われることが多い使い方です。撮った写真や作ったカードを人に配る、公開するといった使い方はその範囲を超えるので、権利者の許可が要ります。Memly には、作ったデッキをほかの利用者に公開する機能はありません。判断に迷う教材は、先生や発行元に確かめてください。
手書きの文字でもカードになりますか?
なります。手書きのノートや板書を撮影してもAIが読み取り、問題と答えに整理します。ただし字が薄い・ピントが甘い場合は精度が下がるため、明るい場所で全体が入るように撮るのがコツです。
数式や専門用語の多い資料でも大丈夫ですか?
医療・薬学・法律・歴史など専門性の高い資料でも生成できます。実際に看護や薬学、世界史といった専門分野の教材から多くのカードが作られています。数式は「CO = SV × HR」のような1行の文字として読み取られます。生成後に内容を確認し、必要なら自分で微調整するとより安心です。
一度にたくさんのページを取り込めますか?
写真は1回に20枚までです。複数ページをまとめて取り込み、章単位・単元単位で一気にデッキ化できます。20枚を超える範囲は分けて生成し、同じデッキに続けて保存します。ページ数の多い資料が PDF で手元にあるなら、ページ範囲を指定して PDF のまま入れる方が早く済みます。試験範囲が広いときほど、写真・PDFからの一括生成が効いてきます。
無料で試せますか?
Memly の無料プランには初回のAI利用枠があり、毎月の補充はありません。写真の読み取りと問題の作成はこの枠を使います。作った問題を一問一答で復習するのは AI を使わないので、無料プランのまま枚数の上限なく続けられます。
まとめ:今日から「作る時間」を「覚える時間」に変える
多くの人は、この記事を読んでも「いつか試そう」と思って、また今夜も手作業でカードを打ち込み続けます。そして試験前に、白紙のデッキの前で時間切れになります。あなたが変えるべきなのは勉強量ではなく、「覚える前に消耗する仕組み」のほうです。
やることは一つでいいです。今いちばん覚えたい教科書のページを1枚撮る、またはPDFを1つアップロードします。それだけで、手作業なら30分かかった作業が1分で終わり、残りの時間と気力を全部「覚える」に注げます。
今夜も手でカードを打ち込み続けますか。それとも30秒で1ページ撮って、AIに作らせますか。Memlyはクレジットカード不要で今すぐ試せます。
AIによる暗記支援の全体像については「AIによる暗記支援とは?仕組み・効果・おすすめツールを徹底解説」で詳しく解説しています。資格試験や国家試験など目的別のアプリ選びは「暗記アプリのおすすめ」もあわせて読んでください。
出典と確認日
- Memly(App Store)(無料プランの説明。2026年10月4日に確認)
- すごい暗記帳(App Store)(写真・PDF・音声・Web・YouTube から作成、「今日の学習」、Plus が必要な機能。2026年10月4日に確認)
- 暗記メーカー(App Store)・AIで問題に変換(公式FAQ)・問題数の上限(公式FAQ)(2026年10月4日に確認)
- WordHolic(App Store)(プレミアムで画像・写真・PDF からカード自動生成。2026年10月4日に確認)
- 撮るだけ暗記カード(App Store)(Pro プラン限定で一度に最大20枚。2026年10月4日に確認)
- Dunlosky, J. et al. (2013). Improving Students' Learning With Effective Learning Techniques. Psychological Science in the Public Interest, 14(1).
- 著作権法(e-Gov 法令検索)第30条(私的使用のための複製)
