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学習方法11分

看護師国家試験(第116回・2027年2月14日)の暗記カード:授業プリントを一問一答にして過去問と併用

第116回看護師国家試験は2027年2月14日(出願は11月6日〜27日)。過去問アプリと役割を分けて、授業プリントや自作ノートを一問一答のカードにする方法を、実際の画面と試験日から逆算した1日の枚数の計算で紹介します。医療者の監修は受けていません。

橘 恒一
橘 恒一
Memly CMO公開:最終更新:
看護師国家試験(第116回・2027年2月14日)の暗記カード:授業プリントを一問一答にして過去問と併用

第116回看護師国家試験は、2027年2月14日(日)に行われます。出願(受験に関する書類の提出)は2026年11月6日(金)から11月27日(金)まで、合格発表は2027年3月24日(水)です(厚生労働省「看護師国家試験の施行」、2026年10月4日に確認)。

過去問アプリで問題は毎日解いています。それでも授業プリントや国試対策講座のプリントは、配られた順に束になったまま。そういう4年生は少なくないはずです。ここで紹介するのは、そのプリントを一問一答の暗記カードにして、過去問アプリと並べて回す方法です。プリント1枚がカードになるまでの実際の画面と、試験日から逆算して1日に何枚進めればよいかの計算を載せました。

第116回看護師国家試験の日程:出願と合格発表はいつか

項目日程
試験日2027年2月14日(日)
出願(受験に関する書類の提出)2026年11月6日(金)〜11月27日(金)。郵送は11月27日までの消印のもの
合格発表2027年3月24日(水)午後2時

出願の初日(2026年11月6日)から試験日までは、ちょうど100日です。今日から試験日まで何日あるかは、Memly の無料ツール「試験日カウントダウン」で数えられます。日程は厚生労働省の第116回の施行の公示で確かめました(2026年10月4日に確認)。

合格基準は2つあり、両方を満たす必要があります。直近の第115回では、必修問題が50点満点中40点以上、一般問題と状況設定問題が合わせて249点満点中166点以上でした(厚生労働省による第115回看護師国家試験の合格発表、2026年10月4日に確認)。必修問題は8割正解できないと、他がどれだけ取れても不合格(足切り)になります。1問の取りこぼしが命取りになる試験で、「読み直し」だけでは穴が埋まりません。第116回の合格基準は、合格発表のときに厚生労働省が公表します。

出題の範囲は、厚生労働省の「保健師助産師看護師国家試験出題基準」に示されています。厚生労働省のページで公表されている最新の版は令和5年版で、これより新しい版は掲載されていません(出題基準 令和5年版のページと出題基準改定部会のページ、2026年10月4日に確認)。第116回の試験科目は、人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、地域・在宅看護論、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、看護の統合と実践の11科目です。

過去問アプリと授業プリントのカードは役割が違う

過去問アプリは、実際に出た問題を本番の形式で解き、正答と解説を確かめるための道具です。暗記カードは、その解説に出てきた用語や授業で習った定義を、問われる前に自分の頭から出せるようにするための道具です。Memly は、過去問アプリと一緒に使う、自分の授業プリント用の暗記カードです。過去問の演習を置き換えるものではありません。

では、なぜ「思い出す練習」を毎日入れるのか。認知心理学者の Dunlosky ら(2013)の大規模レビューでは、効果が高い学習法の上位は「練習テスト(思い出す練習)」と「分散学習(間隔をあけた復習)」で、看護学生がやりがちな「再読」や「マーカー」は効果が低い学習法に分類されています(原著論文)。読み返しが目で追うだけの作業で終わるのに対し、思い出す努力そのものが記憶の取り出し経路を強化するからです。

反対に、過去問を解くことだけで対策を進めたい人や、カードにしたい教材が手元にない人には、Memly は向きません。その場合は、過去問アプリでの演習と解き直しに時間を使うほうが合っています。

授業プリント1枚が一問一答になるまで

例として、Memly が用意した自作のプリント「生理学 第4回 循環」(2ページ)をカードにしました。1ページ目はこのような内容です。

自作の講義プリント「生理学 第4回 循環」の1ページ目。心拍出量や刺激伝導などの用語と説明が表の形で並んでいる

手順は4つです。

  1. カード生成の画面で「文書」を選び、プリントの PDF を入れます。紙のプリントなら「画像」を選んで撮影します(1回に20枚まで)。
  2. PDF は使うページの範囲を指定できます。授業1回分のページだけを選ぶと、1回分が1つのまとまりになります。
  3. 問題数(AIにおまかせか、枚数の指定)と複雑さ(簡単・中程度・詳細)を選んで生成します。
  4. プレビューで1枚ずつ確かめ、要らないカードを消してから保存します。

このプリントからは27枚のカードができました。

Memly の生成プレビュー画面。「生成が完了しました!27枚」と表示され、心拍出量、Frank-Starlingの法則、洞房結節の問いと答えのカードが並んでいる

画面は説明用のデモアカウントです。教材は Memly が用意した自作のプリントで、カードは2026年9月に Memly が実際に生成したものです。進み具合は説明のために設定した値です。

カードの答えは、プリントの文をもとに AI が書いたものです。保存する前に、プリントの該当箇所と見比べてください。

授業プリントを1枚撮って、一問一答にしてみる(無料プランには初回のAI利用枠があり、毎月の補充はありません)

試験日から逆算して、1日に何枚進めるか

1日に新しく覚えるカードの枚数は、割り算で決まります。

1日の新しいカード = まだ手をつけていないカードの枚数 ÷ 全部に一度目を通し終えたい日までの日数

たとえば300枚を60日で一巡するなら、1日5枚です。ただし、1日に回す枚数は新しいカードだけではありません。前に覚えたカードの復習が毎日そこに加わります。どのくらい加わるかを、Memly と同じ設定の間隔反復の計算(ts-fsrs 5.4.2、目標の保持率90%)で試算しました。300枚のデッキを、試験の100日前から始める場合です。

1日の新しいカード一巡が終わる日一巡までの1日の枚数(平均)一巡のあとの1日の枚数(平均)いちばん多い日
5枚60日目約17枚約11枚約24枚
10枚30日目約28枚約11枚約36枚
20枚15日目約43枚約11枚約65枚

試算の条件は次のとおりです。はじめて見るカードは「普通」で覚え、その後は間隔反復の計算が予測する確率どおりに思い出せたものとし(思い出せなければ「もう一度」)、30回の試行を平均しました。1日の枚数は、その日に出たカードの枚数です。試験日モードによる直前の前倒しは含めていません。実際の枚数は、思い出せる割合や休んだ日によって変わります。計算には、Memly が使っているライブラリts-fsrsと、Memly の既定の設定を使いました(2026年10月4日に試算)。

表で見てほしいのは、一巡するまでの数字です。一巡を終えるまでは新しいカードの2〜3倍強の枚数が毎日出て、一巡を終えたあとは、どの進め方でも1日11枚前後に落ち着きます。実習が始まる前に一巡を終えておけば、実習中は復習だけを回す日にできます。

Memly では、デッキに試験日を置くと、この計算をアプリが毎日やります。

Memly の試験日モードの画面。生理学(卒試)1月14日、試験まで110日、順調、毎日2枚で1月11日までに全部を一巡、今日18枚 約6分、進み具合27枚(覚えた9、学習中5、未着手13)

画面の「今日 18枚 約6分」が、その日のノルマです。試験日までに全部を思い出せる状態にするには今日何枚やればよいかを毎日出し、「順調」「遅れ気味」「間に合わない」で進み具合を示します。試験の2週間前からは記憶の目標を95%まで引き上げて復習を前倒しし、直前の3日間は総ざらい、当日は「10枚だけ確認」に切り替わります。枚数が多すぎて間に合わないときは、試験までに回る枚数に絞る案が出ます。アプリ自身が画面に書いているとおり、これは条件つきの予測で、合格率や達成の保証ではありません。

試験日は、1つの試験に複数のデッキをまとめて置けます。「生理学」「解剖学」「授業プリント」のようにデッキを分けていても、国試の日付は1回置けば済みます。

自分の教材でカードを作って、試験日を置く

必修・一般・状況設定で、カードの問いの形を変える

国家試験は、問題の区分によって問われ方が違います。カードの答えの中身は授業プリントと教科書に任せ、ここでは問いの形だけを分けます。

問題の区分性質カードの問いの形
必修問題8割が合格基準。落とせない基礎「〜とは?」「AとBの違いは?」の一問一答
一般問題各論の知識を広く問う「なぜ〜するのか」「〜の目的は?」のように理由を問う
状況設定問題事例から判断を問う判断の練習は過去問と模試で。カードには事例に出てくる用語と制度の意味を入れる

3つのうち、取りこぼしがそのまま不合格に直結するのは必修だけです。一般問題と状況設定問題は合計点で判定されるので1問の失点を別の問題で取り返せますが、必修は単独で基準を満たす必要があります。一問一答のデッキは、そこから作ります。

状況設定問題をカードだけで練習しようとしないのは、事例の判断には問題文の条件を読み取る練習が要るからです。カードが受け持つのは、その判断の前提になる用語の意味までです。

実習・卒論の時期と冬休みの回し方

4年生の秋から冬は、実習、卒業研究、国試対策講座、模試が重なります。毎日同じ枚数を回せる前提で計画を立てると、実習の週に崩れます。週の性格で回し方を変えておくほうが、計画は長持ちします。

  • 実習の週:新しいカードを止めて、復習だけを回します。設定の「1日の新規カード」で、はじめて学習するカードを1日に何枚出すかを選べます(0・5・10・20・40・100枚、または上限なし)。0にすると、その日は復習だけになります。
  • 実習のない週と冬休み:止めていた分の新しいカードを進めます。一巡が遅れていれば、試験日の画面に「遅れ気味」「間に合わない」と出ます。
  • 出願の期間(11月6日〜27日):書類の準備と重なるので、この3週間は1日の枚数を増やさない計画にしておきます。

1日に出すカードの総数にも上限があり、既定は200枚です。上限を超えた分は消えずに翌日以降へ回ります。

AI が作ったカードを、教科書と照らして直す手順

AI が書いた答えには、誤りが混じることがあります。医療の内容で誤ったまま覚えると、あとで覚え直す手間のほうが大きくなります。保存の前と学習中に、次の順で確かめてください。

  1. プレビューで、答えをプリントの該当箇所と1枚ずつ見比べます。プリントにない内容が足されていたら、消すか、教科書で確かめます。
  2. 数値、単位、対になる用語(右と左、上と下など)が入れ替わっていないかを見ます。
  3. 授業プリントと教科書で説明が違うときは、担当の教員の説明か、指定の教科書に合わせます。
  4. 学習中に誤りに気づいたら、学習画面から離れずにカードを編集できます。
  5. カードごとの詳細解説と覚え方も AI が作ります。役に立つ一方で誤りうるので、覚える前に教科書で確かめます。

判断に迷う内容は、カードにする前に担当の教員や実習指導者に確認してください。

無料の看護師国家試験デッキで、問いの形を確かめる

自分のプリントをカードにする前に、問いの形の見本として公開デッキを使う方法もあります。以下は、Memly が作成した無料の公開デッキ「看護師国家試験の必修用語300」から引いた5枚です。

問い答え(裏面)
名称独占と業務独占とは?名称独占はその名称を資格者以外が使えないこと、業務独占はその業務を資格者以外が行えないこと。保健師は名称独占であり、業務独占ではない。職種ごとに扱いが異なる。
インフォームド・コンセントとは?十分な説明を受け、理解したうえで、本人が自らの意思で同意すること。同意書に署名を得ることと同じではない。署名は手続の一部にすぎない。
一次予防とは?疾病の発生そのものを防ぐ働きかけ。健康増進、生活習慣の改善、予防接種などが含まれる。健康診断は一次予防ではなく、早期発見を目的とする二次予防にあたる。
市町村保健センターとは?地域保健法に基づき市町村が設置し、住民に身近な保健サービスを提供する施設。広域的で専門的な業務は保健所が担う。役割を取り違えやすい。
インシデントとアクシデントとは?インシデントは誤りが生じたが影響が及ばなかった、または軽微であった事象、アクシデントは実際に害が生じた事象。定義と区分は施設によって異なる場合がある。所属施設の基準を確認する。

このデッキは、厚生労働省の出題基準(令和5年版)の必修問題の範囲に沿って300語を選んだもので、投与量や手技の手順は入れていません(デッキの説明より)。無料プランのまま追加でき、追加しても AI の利用枠は使いません。中身は「看護師国家試験の必修用語300」のページで確認できます。

Memly で「看護師国家試験の必修用語300」を開く

人体の構造と機能の土台には、同じく無料の「系統別人体解剖用語300」と「生理学の調節としくみ300」があります。似た用語が混ざらないように問いを立てるコツは「解剖生理・薬理の暗記アプリ:授業プリントを混ざらない一問一答にする」にまとめています。

よくある質問

教科書や参考書を撮ってカードにしてもいいですか?

自分の学習のために使う範囲にとどめてください。撮影した画像や、そこから作ったカードを他の人に配ったり公開したりするのは避けましょう。授業プリントも同じで、配布の範囲は担当の教員の指示に従ってください。

実習やレポートで時間がありません。

だからこそ、カードを「作る時間」を削るのが効きます。写真・PDFから自動生成すれば作成はほぼ一瞬で済み、移動中や実習の合間の数分を「思い出す練習」に充てられます。まとまった机時間がなくても積み上がるのが間隔反復の強みです。

国試直前の追い込みにも使えますか?

使えます。過去問や模試で間違えた問題を撮影して「弱点だけのデッキ」を作り、短い間隔で反復すれば、直前期に穴を集中的に潰せます。必修対策の取りこぼし防止にも向きます。間違えた回数の多いカードは「苦手カード」として一覧になり、まとめて復習できます。

看護英語や専門用語も覚えられますか?

覚えられます。英語の看護表現や専門用語は、英文と訳・意味をセットにしたカードにできます。所見の英語表現やアセスメントの定型句も、同じ形でデッキにまとめられます。医療英語の語根から覚えたい場合は、無料の公開デッキ「医療英語の語根と対訳300」もあります。

無料で使えますか?

一問一答の学習、試験日の設定、公開デッキの追加は無料プランで使えます。カードの生成のように AI を使う機能は、無料プランでは初回のAI利用枠があり、毎月の補充はありません。続けて生成する場合の有料プランは、Web で Plus 月500円(年4,800円)、Pro 月1,000円(年9,600円)で、月ごとのAI使用量の範囲で使えます。iPhone・Android のアプリから契約する場合は Plus 月600円、Pro 月1,300円です(Memly の料金、2026年10月4日に確認)。

まとめ:範囲の広さに「読み直し」で挑まない

多くの看護学生は、この記事を読んでも、また今夜レビューブックを最初のページから読み直します。そして国試直前に、覚えたはずの範囲がまた抜けていることに気づきます。変えるべきは勉強時間ではなく、「広い範囲を、忘れる前に思い出す形」にすることです。

まずは今いちばん不安な単元の授業プリントを1枚撮ることから始めましょう。手作業なしでカードができ、あとはアプリが忘れる頃に出題し続けてくれます。

今夜もレビューブックを頭から読み直しますか。それとも1ページ撮って、思い出す練習を始めますか。Memlyはクレジットカード不要で試せます。

AIによる暗記支援の全体像は「AIによる暗記支援とは?仕組み・効果・おすすめツールを徹底解説」で解説しています。教材を撮ってカードにする手順は「写真・PDFからAI暗記カードを作る方法」、講義スライドの PDF を回分ごとにカードにする方法は「講義スライドやレジュメを暗記カードに」、アプリそのものの選び方は「暗記アプリのおすすめ」もあわせてどうぞ。

出典と確認日

試験の日程と範囲は、厚生労働省の公表資料で確認しています(2026年10月4日に確認)。なお、医療者の監修は受けていません。

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橘 恒一
橘 恒一
Memly CMO

Memly CMO。日本および海外市場でEdTech・B2Cサブスクリプションの成長を担当。プロダクトローカライゼーション、クリエイターマーケティング、ユーザー定着施策を専門としています。

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