この記事は Memly の運営チームが書いています。比較には Memly も含みます。料金と機能は2026年10月4日に各社の公式ページで確認しました。
Ankiは、パソコン版(Windows・Mac・Linux)、Android版のAnkiDroid、ブラウザで使うAnkiWebが無料です。有料なのはiPhone・iPad版のAnkiMobileだけで、App Storeでは4,000円の買い切りです(2026年10月4日に確認)。
Ankiを使い始めたものの、設定の複雑さやUIの古さに挫折した経験はないでしょうか。実はAnkiユーザーの約40%が最初の1ヶ月で離脱するというデータがあります。「Ankiの代替アプリ」を探しているあなたは、決して少数派ではありません。Ankiは2006年のリリースから約20年の歴史を持つ優れたツールですが、2026年の今、より使いやすく、AIを活用した代替アプリが続々と登場しています。
ただ、乗り換えれば片づくとも限りません。Ankiの何に詰まっているのかで、選ぶべきアプリも、そもそも乗り換えるべきか併用で足りるのかも変わります。設定の複雑さが理由なのか、カード作成の時間が理由なのかで、答えは別のものになります。
結論:Ankiアプリは無料で使えるか
Ankiの公式アプリは4つあり、そのうち3つは無料です。料金と入手先を端末ごとにまとめました(2026年10月4日に確認)。
| 使う端末 | 公式アプリ | 料金 | 入手先 |
|---|---|---|---|
| Windows・Mac・Linux | Anki(パソコン版) | 無料 | 公式サイト |
| Android | AnkiDroid | 無料 | Google Play |
| iPhone・iPad | AnkiMobile | 4,000円(買い切り) | App Store |
| ブラウザ | AnkiWeb | 無料 | ankiweb.net |
同期に使うAnkiWebも無料なので、パソコンで作ってAndroidで復習する使い方なら費用はかかりません。iPhone版だけが有料な理由、買う前に確かめたいこと、iPhoneで無料のまま復習する方法は「Ankiの料金」にまとめています。
App Storeには、名前に「Anki」を含む別の開発元のアプリも並んでいます。Anki公式のFAQは、公式のアプリをAnki・AnkiMobile・AnkiDroid・AnkiWebの4つとし、AnkiApp(現AlgoApp)やAnki Pro(現Noji)などは別のグループが作ったもので、Ankiのアプリとは連携しないと説明しています(Anki FAQ)。入れる前に、開発元と上の表の入手先を見比べてください。
Ankiの設定やカード作りで止まっているなら、教材を入れるとAIが問いと答えを作るアプリを並べて試す手もあります。Memlyを無料で試す(クレジットカードの登録は不要です)
Ankiの入手先と最初の設定
AnkiMobileの説明文は、iPhone版を買う前にパソコン版から始めるよう勧めています。ノートタイプの変更などはパソコン版でしかできず、iPhone版はパソコン版と組み合わせて使う前提だからです。最初の1週間は、次の順で進めると設定で迷いにくくなります。
- 公式サイト(apps.ankiweb.net)からパソコン版を入れます。名前の似た別のアプリと取り違えないよう、公式サイトのリンクから入手します。
- AnkiWebの無料アカウントを作り、パソコン版の同期ボタンからログインします。
- デッキを1つ作り、カードを10枚ほど手で入れるか、AnkiWebの共有デッキを1つ入れます。
- スマホで復習する場合は、AndroidならAnkiDroid、iPhoneならAnkiMobileかブラウザのAnkiWebで同期します。
フラッシュカードアプリの核心は、人が時間とともに記憶を忘れていく「忘却曲線」に基づき、忘れる直前に復習を促すタイミングの最適化にあります。復習の予定を決める仕組み(アルゴリズム)は、2023年の版(23.10)からFSRSが本体に入っています。既定はSM-2を元にした従来の方式で、デッキのオプションの一番下にあるFSRSの項目をオンにすると切り替わります(すべてのデッキにまとめて適用されます)。AnkiのSM-2アルゴリズムは1987年に開発されたもので、パラメータが固定されています。FSRSをオンにした後は最適化(Optimize)のボタンで、自分の復習の記録からパラメータを計算できます(公式マニュアル)。慣れるまでは既定のまま始め、復習の記録が溜まってから切り替えても困りません。
Ankiの設定をいじるのは、最低でも1ヶ月使い込んだ後にしましょう。デフォルト設定は決して最適ではないが、「動く」状態で始めることが何より重要です。設定の最適化はAnkiに慣れてからでも遅くありません。Ease FactorやInterval Modifierは触らず、まずは学習習慣を確立することに集中しましょう。
Ankiでつまずきやすい7つの場面
「Ankiは最強の暗記アプリ」と聞いてインストールしたものの、設定画面の複雑さに途方に暮れた人もいるはずです。Ankiが難しいと感じて挫折するユーザーは、初心者の約40%にのぼるとされています。せっかく効率的に暗記したいと思ってAnkiを始めたのに、アプリの使い方を覚えること自体が勉強になってしまいます。そんな本末転倒な状況に陥っている人は多いです。
Ankiで止まる場所は人によって違います。設定で止まった人は設定を減らせば続けられますが、カードを作る時間で止まった人は、設定をいくら見直しても負担が残ります。自分がどこで止まっているかを見つけることが、解決への第一歩です。
1. 追加の画面で「ノートタイプ」「フィールド」が出てくる
Ankiを初めて開くと、「デッキ」「ノートタイプ」「フィールド」「カードテンプレート」といった独自の概念に圧倒されます。Ankiでは、入力する単位のノートと、そこから作られるカードが別のものとして扱われます。ノートタイプによっては1つのノートから「表→裏」と「裏→表」の2枚ができる、といった仕組みを知らないまま追加の画面を開くと、どれを選べばいいのかで手が止まります。最初は既定の、表と裏を1つずつ入れるノートタイプのまま始め、ほかの種類は必要になってから覚えれば足ります。
2. カードを1枚ずつ自分で作る
Ankiの最大の弱点は、良質なカードを作るのに膨大な時間がかかることです。Anki本体には、教材を読み込んでカードを作る機能がありません。問いと答えを自分で打ち込み、図が要るなら画像を貼ります。100枚のカードを作ろうとすると、それだけで数時間を費やすことも珍しくありません。どこが問われるかを考えながら作るのは勉強にもなりますが、毎週の授業プリントや資格のテキストを全部カードにしようとすると、作る時間が復習の時間を削ります。2026年現在、カードの自動生成や学習パターンの分析といったAI機能が標準で使えないのは大きなデメリットです。アドオンで対応可能ですが、設定のハードルが高いです。
共有デッキもあるが、自分の学習内容に最適化されていないことが多いです。それでも、AnkiWebには数千を超える共有デッキが公開されています。TOEICや医学用語など、メジャーな分野なら高品質な共有デッキが見つかる可能性が高いです。医学や語学のように定番の共有デッキがある分野なら、共有デッキを土台にして、足りない範囲だけを自分で作ると負担が減ります。完璧なカードを最初から作ろうとしないことが、挫折を防ぐ鍵です。
3. 画面の見た目と操作になじめない
Ankiのインターフェースは2006年のリリース当初からほとんど変わっていません。2000年代のデスクトップアプリケーションのようなデザインは、現代のスマートフォンアプリに慣れたユーザーにとって違和感が大きいです。スマホのアプリに慣れていると、メニューの深さや設定画面の多さに戸惑うことがあります。こうした小さなストレスが積み重なると、学習のモチベーションは確実に下がります。毎日使うのは「デッキを選ぶ、答えを思い出す、4つのボタンで評価する」流れと、カードを足す画面の2つなので、ほかの画面は必要になるまで開かなくても学習は回ります。
どれだけ高機能でも、使いにくければ継続できません。直感的なUI、スムーズなモバイル体験、短いセットアップ時間。操作のたびに迷う数十秒が積み上がると、復習そのものが後回しになるため、これらは学習の継続率に直結します。Ankiが使いにくいと感じた人こそ、別のアプリを選ぶときにこの点を重視すべきです。
4. アドオンをどれから入れるか迷う
パソコン版は、アドオンで機能を足せるのが強みです。一方で、アドオンの数は数千に及び、どれを入れるべきか判断するには、そもそもAnkiの機能を深く理解している必要があります。また、Ankiを更新すると古いアドオンが動かなくなることがあると公式マニュアルも書いています。iPhone版のAnkiMobileはアドオンに対応していません。最初の1か月はアドオンなしで使い、困ったことが出てから1つずつ足すと、何が標準の機能で何がアドオンなのかを見失わずに済みます。慣れてきたらReview HeatmapとEdit Field During Reviewの2つから始め、復習アルゴリズムは本体内蔵のFSRS(v23.10以降、アドオン不要)を有効化しましょう。
5. 復習の設定と、溜まっていく復習
Ankiの復習スケジュールは、Ease Factor、Interval Modifier、Learning Steps、Graduating Intervalといったパラメータで制御します。それぞれの意味と最適値を理解するのは容易ではありません。最近ではFSRS(Free Spaced Repetition Scheduler)というより高精度なアルゴリズムがAnki本体に内蔵され(v23.10以降)、設定から有効化できるようになったが、パラメータの最適化など設定自体がまた新たなハードルとなっています。
学習ステップ、1日に出す新しいカードの上限、FSRSの目標の保持率(既定は90%)など、復習の予定を左右する設定がいくつもあります。新しいカードを毎日多めに入れると、数週間後に復習の枚数が膨らみ、1日で終わらなくなります。
Ankiの挫折率が高い最大の原因は、レビュー(復習カード)の蓄積です。新規カードを1日20枚に設定すると、2週間後には1日100枚以上の復習が必要になることもあります。最初は1日5〜10枚の新規カードに抑え、復習の負担を管理可能な範囲に保ちましょう。「少なすぎる」と感じるかもしれないが、毎日続けられることの方が、大量にやって挫折するより遥かに効果的です。
試験日が決まっているなら、公式FAQにある計算が使えます。カードの総数を、試験の2〜4週間前までに残っている日数で割り、その枚数を1日の新しいカードの上限にする方法です(Anki FAQ)。休む日の分も少し引いておくと、遅れを取り戻しやすくなります。
6. iPhone版だけが有料
iPhone・iPad版のAnkiMobileは4,000円の買い切りです(2026年10月4日にApp Storeで確認)。App Storeの有料アプリなので、買う前に試す期間はありません。パソコン版とAnkiWebで2週間ほど続けてみて、毎日開けそうだと分かってから買うと、払った後で使わなくなる失敗を避けられます。料金の詳しい話は「Ankiの料金」に書きました。
7. 困ったときに調べられる情報が英語中心
同期のエラーやカードが出てこないといったトラブルが起きたとき、公式のサポートフォーラムは英語です。日本語で検索すると、古い版の画面で説明した記事も混ざります。困ったときはRedditのr/Ankiサブレディットや、日本語のAnkiユーザーコミュニティを活用しましょう。同じ悩みを持つ人は必ずいます。質問するときは、Ankiの版、OS、入れているアドオンを書き添えると、答えが返ってきやすくなります。
7つのうち1・3・4・5は、設定を減らして慣れるうちに越えられる場面です。いずれも「最初から最適を狙わない」という一点でつながっています。2のカード作りと6の費用は、使い方を変えない限り続く負担なので、ここで止まっているなら乗り換えや併用を考える価値があります。
Ankiのままでいい人、乗り換えた方がいい人
それでもAnkiは今なお優れたツールです。PC版無料、巨大なコミュニティ、無限のカスタマイズ性、約20年の実績。これらはAnkiにしかない強みです。問題は、すべての人にとってAnkiが最適解ではないということです。
Ankiは、無料で細かく作り込めることと、共有デッキやアドオンの蓄積では今も強いアプリです。次に当てはまるなら、乗り換えずにAnkiの設定を見直す方が早く済みます。
- パソコンとAndroidで使い、費用をかけずに続けたい
- 医学のAnKingのような定番の共有デッキを使う
- 穴埋めや画像を隠すカード、自分で作ったテンプレートを使いたい
- 電波のない場所でも学習したい
- 自分の復習の記録でFSRSのパラメータを最適化したい
- すでに大量のデッキと復習の記録がある
反対に、次に当てはまるなら、別のアプリに移るか併用した方が負担は軽くなります。
- 授業プリントやPDFを毎週カードにしていて、作る時間が足りない
- 試験日から逆算して、今日やる枚数を決めてほしい
- iPhoneで使いたいが、4,000円を払う前に別の選択肢も試したい
- 設定画面を開かずに始めたい
Memlyは2つ目の側のためのアプリです。逆に、穴埋めや画像を隠すカードを作りたい人、オフラインで学習したい人、共有デッキを探して使いたい人には向きません。Memlyのカードは表と裏の1形式で、通信がない場所では学習できず、利用者どうしでデッキを共有する場もないためです。
「Ankiの良いところは捨てたくない」という人も多いでしょう。それは正しい判断です。Ankiには以下のような、他のアプリにはない強みがあります。
- 完全無料(PC版): これだけの機能を無料で使えるアプリは他にない
- 圧倒的なカスタマイズ性: アドオンで機能を無限に拡張できる
- 巨大なコミュニティ: 何万もの共有デッキ、フォーラムでのサポート
- 約20年の実績: 医学部生や語学学習者に支持され続けた信頼性
- オープンソース: データが特定の企業に依存しない安心感
これらの強みを理解した上で、自分が特に不満に感じている点を代替アプリで補うのがベストなアプローチです。例えば、「Ankiのアルゴリズムは気に入っているが、カード作成が面倒」という人なら、AI自動生成機能を持つアプリに乗り換えることで、Ankiの良さを維持しつつ弱点を解消できます。
完全な乗り換えではなく、「Ankiで作成済みのデッキは引き続きAnkiで復習し、新しい学習にはAI対応アプリを使う」という併用も有効な選択肢です。
Ankiの代わりのアプリ5選(2026年10月4日の比較)
代わりの候補は、Ankiで止まる理由(作る手間、設定、iPhoneの費用、ノートとの行き来)のどれかに答えるアプリから選びました。型で分けると5つです。公開されたセットを使う型のQuizlet、問題集を作る型の暗記メーカー、写真からAIで作る型のすごい暗記帳、ノートと一体の型のRemNote、教材から作って試験日まで回す型のMemlyです。表の1行目のAnkiは、比べるための目安です。5本とも、iPhone版が有料のAnkiと違って、モバイルは無料で使えます。
料金と使える端末
| アプリ | 無料でできること | 有料の表示価格 | 端末 |
|---|---|---|---|
| (目安)Anki | パソコン版・Android版・AnkiWebは全機能が無料 | iPhone・iPad版のみ4,000円(買い切り) | Windows・Mac・Linux・Android・iPhone・iPad・ブラウザ |
| Memly | 期限なし。手入力、CSVの取り込み、一問一答の復習、試験日モードは無料。AIでのカード作成は初回の利用枠のみで、毎月の補充はなし | Web:Plus 月500円、Pro 月1,000円(年額あり)。アプリ内:Plus 月600円、Pro 月1,300円。無料で試す | ブラウザ(パソコン)・iPhone・iPad・Android(同じアカウントで同期) |
| Quizlet | 単語カードの作成と学習、公開されている学習セットの利用 | Quizlet Plus:¥900・¥4,000(App Storeの表示。月額と年額があると説明文に記載) | iPhone・iPad・Android・ブラウザ |
| 暗記メーカー | 問題集ごとに100問まで(広告あり) | 1ヶ月690円、1年4,980円、無期限19,800円ほか | iPhone・Android・ブラウザ |
| すごい暗記帳 | 無料で始められる。文字入力など一部の機能はPlus | Plus 1ヶ月1,400円、1年7,200円ほか | iPhone・Android |
| RemNote | ノートとフラッシュカードは無制限、PDFの注釈は3つまで | Pro 月2,500円、年25,000円(App Storeの表示) | iPhone・iPad・Android・ブラウザ・パソコン |
料金は2026年10月4日に、各アプリのApp Storeの表示(Quizlet、暗記メーカー、すごい暗記帳、RemNote、Memly)と、暗記メーカーの公式FAQ、RemNoteの料金ページで確認しました。
作り方と復習の決め方
代替アプリを選ぶなら、最低でもSM-2と同等以上のアルゴリズムを採用しているかを確認しましょう。
| アプリ | カードの作り方 | 復習の決め方 | 向かない点 |
|---|---|---|---|
| (目安)Anki | 手入力(穴埋め・画像隠し・テンプレートに対応)、テキストや.apkgの取り込み。AIで作る機能は本体にない | SM-2が既定。FSRSを内蔵し、自分の記録で最適化できる | 最初に覚える設定が多い。iPhone版は有料 |
| Memly | 写真・PDF・Word・PowerPoint・YouTube・Webページ・音声からAIが作る。手入力とCSVも | FSRS(パラメータは全員共通)。試験日を入れると今日の枚数を出す | 穴埋め・画像隠しは作れない。オフライン学習は不可。App Storeの評価はまだ8件 |
| Quizlet | 手入力。公開セットを探して使う | 「間隔を開けた繰り返しの機能」を備えた学習モード(方式は非公開) | オフラインでのアクセスはPlusの機能 |
| 暗記メーカー | 一問一答・選択・穴埋めなどを手入力、CSV、写真やファイルからAIで作問 | 苦手な問題に絞った出題、シャッフル。復習日を自動で決める説明は見当たらない | 無料は1つの問題集につき100問まで |
| すごい暗記帳 | 写真・PDF・音声・Webページ・YouTubeからAIが作り、確認・編集してから学習 | 忘却曲線を考慮した「今日の学習」(方式は非公開) | パソコンのブラウザで使える公式版は確認できず |
| RemNote | ノートを書きながらカードを作る。PDFに注釈 | 間隔反復。FSRSは設定で有効化(公式ヘルプではベータ) | 画面は英語(App Storeの表示) |
作り方と復習の決め方は、各アプリのApp Storeの説明文、Ankiの公式マニュアル、RemNoteの公式ヘルプで確認しました。Memlyの評価の件数はApp Storeの表示です(いずれも2026年10月4日)。
1. Memly:AI自動生成+FSRS6.0で最も完成度が高い
Memlyは、Ankiの「復習アルゴリズムによる効率的な学習」という価値を引き継ぎつつ、Ankiユーザーが感じる不満を解消することを目指して開発されたアプリです。
Ankiからの最大の進化点は、AIによるフラッシュカード自動生成。PDF、画像、音声ファイルをアップロードするだけで(字幕のあるYouTube動画はURLを入れるだけで)、AIが最適な問題と回答のペアを生成します。Ankiでカード作成に費やしていた時間を、そのまま学習時間に変換できます。カード作成もAIが自動で行うため、Ankiで最もストレスの大きかった「カード作成の手間」と「アルゴリズム設定の難解さ」を同時に解消できます。
デッキに試験日を入れると、その日までに全部を回すための今日の枚数が出ます。Web・iPhone・iPad・Androidで同じデッキを使え、AIが作ったカードは保存する前に1枚ずつ確かめて、要らないものを消せます。
- 良い点:FSRS6.0アルゴリズム標準搭載、AI自動カード生成、モダンなUI、無料プランあり(AIの利用枠は初回のみ)、セットアップが簡単
- 注意点:Ankiほどのカスタマイズ性はない、コミュニティがまだ成長中、共有デッキの数はAnkiに及ばない、穴埋めや画像を隠すカードは作れない、オフラインでは学習できない
- こんな人におすすめ:Ankiの設定に挫折した人、カード作成の時間を減らしたい人、最新のアルゴリズムで効率的に学習したい人、試験日から逆算して今日の分を決めたい人
MemlyとAnkiの料金を1年の費用で比べた表は「Ankiの料金」にあります。
2. Quizlet:公開されたセットで覚えたい人向け
Quizletは世界で最も利用者数が多いフラッシュカードアプリです。特にグループ学習やゲーム感覚の学習モードが充実しており、楽しみながら学べる点が魅力。
自分でカードを作るほか、先生や学生が作った5億件以上の学習セット(App Storeの説明文)から探して使えます。友達やクラスとカードを共有でき、模擬テストや教室で使うゲームもあります。
復習については「間隔を開けた繰り返しの機能」を備えた学習モードがあると説明されていますが、復習日の決め方は公開されていません。広告の非表示やオフラインでのアクセスはQuizlet Plusの機能です。人が作ったセットで覚えたい人や、クラスで同じセットを使う人に合います。
3. 暗記メーカー:自分の問題集を作って共有したい人向け
暗記メーカーは、一問一答・選択・穴埋め・画像つきなど、形式を選んで自分の問題集を作るアプリです。パソコンのブラウザ版でも作れ、CSVの取り込みと書き出し、教科書やノートを撮ってAIで問題にする機能もあります。公式FAQにはAnkiからの移行手順も載っています。
無料プランは1つの問題集につき100問までで、広告が入ります(公式FAQ)。有料のプレミアムには1ヶ月・6ヶ月・1年のほか、19,800円の無期限プランがあります。苦手な問題に絞って出す機能はありますが、復習日を自動で決める仕組みの説明は見当たりませんでした。問題集を友達や仲間と共有したい人に合います。
4. すごい暗記帳:写真から問題を作ってスマホで回したい人向け
すごい暗記帳は、ノートや資料の写真、PDF、音声、Webページ、YouTube動画からAIが問題を作り、内容を確認・編集してから学習できるアプリです(App Storeの説明文)。わからない問題はアプリ内のAI先生に質問でき、作った暗記帳を公開したり、ほかの人の暗記帳を探したりもできます。
写真やPDFから作るところは、Memlyとほぼ同じことができます。違いは、パソコンのブラウザで使える公式版がこの記事の確認では見つからなかったことと、試験日を入れて今日の分を決める機能が説明文にないことです。文字入力など一部の機能はPlusプランが必要です。
5. RemNote:ノートを取りながらカードを作りたい人向け
RemNoteは、ノートアプリとフラッシュカードを一体にしたアプリです。ノートを取りながら、そのままフラッシュカードに変換できる点が最大の特徴です。PDFに注釈を付けて資料から直接カードを作ることもできます。復習の方式としてFSRSにも対応していますが、公式ヘルプではベータの機能で、設定で有効にする必要があります。
無料プランでもノートとカードは無制限に作れますが、PDFの注釈は3つまでです(公式の料金ページ)。有料のProはApp Storeで月2,500円で、アプリの表示は英語です。ノートと暗記を1か所にまとめたい人、英語の画面に抵抗がない人に合います。
このほか、BrainscapeとStudySmarterも代わりの候補に挙がります。Brainscapeは、ユーザーが自分の理解度を1〜5で評価し、その信頼度に基づいて復習スケジュールを調整するCBR(Confidence-Based Repetition)方式を採用しています。料金は無料〜月1,200円です。StudySmarterは教科書のデジタル版と連携し、学習コンテンツを自動生成する機能が特徴的なアプリです。ヨーロッパを中心に人気が高く、料金は無料〜月約1,000円です。どちらも画面は英語が中心です。
英単語の単語帳を手入力で作るだけなら、無料で好きなだけカードを作れるWordHolicも候補です。目的別の選び方は「暗記アプリのおすすめ」、無料で使えるアプリに絞った比較は「無料の暗記アプリ比較」、AnkiとQuizletの2つを詳しく比べたいときは「Anki・Quizlet比較」にまとめています。
MemlyでPDFを1つ入れると何が起きるか
2026年現在、AIによるカード自動生成は必須機能になりつつあります。PDF・画像・動画からワンクリックでフラッシュカードを作成できるかどうかで、学習効率は大きく変わります。AIフラッシュカードについて詳しくはAIフラッシュカード完全ガイドを参照してください。
比較表の「AIが作る」という一言だけでは、どんなカードができるのかが伝わりません。Memlyの実際の画面で、1つの教材がカードになるまでを見てみます。教材は、Memlyが用意した自作の講義プリント「生理学 第4回 循環」(2ページ)です。

このPDFを「文書」から入れて生成すると、27枚のカードができました。保存する前のプレビューで1枚ずつ問いと答えを確かめ、要らないカードは右上の×で消せます。同じプリントでも、設定や生成のたびにできる枚数は変わります。

AIが作る問いと答えには誤りが混ざることがあるので、教材と照らしてから保存します。本文を書き換えたいカードは、保存した後にカードの編集で直せます。
保存したデッキに試験日を入れると、試験まで何日あるか、今日は何枚やればいいか、今のペースで間に合うかが出ます。Ankiで同じことをするには、先に書いた公式FAQの計算で1日の枚数を自分で決めることになります。

画面は説明用のデモアカウントです。教材は Memly が用意した自作のプリントで、カードは2026年9月に Memly が実際に生成したものです。進み具合は説明のために設定した値です。
手元のPDFや写真を1つ入れて、何枚のカードになるか試す(無料)
Ankiから移るときに引き継げるもの・引き継げないもの
Memlyは、Ankiのデッキファイル(.apkg)を読み込めません。取り込めるのはCSV(表と裏の文字を並べた表のファイル)だけなので、移せるのはカードの文字です。
| Ankiにあるもの | Memlyに移せるか |
|---|---|
| カードの表と裏の文字 | 移せる(CSVで取り込み) |
| 復習の記録と次の復習日 | 移せない(新しいカードとして始まる) |
| 画像・音声 | 移せない |
| 穴埋め(Cloze)の書式 | 移せない(穴埋めの記号が文字のまま残る) |
| 太字や色などの装飾 | 移せない(文字だけになる) |
| タグとデッキの階層 | 移せない(CSVは1つのデッキに取り込む) |
デッキを書き出して入れ直すだけだと思っていると、復習スケジュールのところでつまずきます。順序を守れば4ステップで済みます。Ankiのパソコン版で書き出したものをMemlyのデッキに取り込みます。ここでは表と裏の2つの欄だけのノートタイプを例にします。
- Ankiのパソコン版で「ファイル」メニューから書き出し(Export)を開き、ノートをプレーンテキスト(.txt)で書き出す形式を選びます。HTMLを含める項目があれば外すと、太字などのタグが残りません。
- 書き出したファイルをメモ帳などで開きます。先頭に「#separator:tab」のような「#」で始まる行があれば消します。残った各行は、表と裏がタブで区切られています。
- 無料ツールの「CSV→Anki変換」に貼り付けます。名前のとおり本来はAnki向けにデータを整えるツールですが、タブ区切りの文字を読み込み、表と裏のCSVとしても保存できます。空欄や重複をプレビューで直してから、「CSV保存」を押します。
- Memlyでデッキを1つ作り、デッキの画面のCSVインポートから保存したファイルを選びます。取り込みの画面から見本のCSV(テンプレート)もダウンロードできます。
表か裏が空の行があると、Webでの取り込みは失敗します。ツールの「CSV保存」は表と裏の両方が入った行だけを書き出すので、そのまま取り込めます。穴埋めのカードは「{{c1::…}}」の記号が文字で残るため、取り込む前に問いと答えの形に直してください。
取り込んだカードは新しいカードとして扱われ、Ankiで積み上げた復習の間隔は引き継がれません。いきなりAnkiを完全に捨てるのではなく、1〜2週間は両方のアプリを並行して使うことをおすすめします。この期間中に違和感があれば、Ankiに戻ることもできます。長く回してきたデッキはAnkiに残し、新しい科目からMemlyで作る分け方なら、記録を失わずに済みます。Memlyのデッキも表と裏の文字をCSVで書き出せるので、Ankiに戻したくなったときも文字のカードは持ち出せます。AI機能を持つアプリなら、学習素材をアップロードするだけで自動的にカードが生成されるため、Anki時代よりも大幅に時間を節約できるはずです。
よくある質問
Q. Ankiアプリは無料ですか?
パソコン版(Windows・Mac・Linux)、Android版のAnkiDroid、ブラウザのAnkiWebは無料です。iPhone・iPad版のAnkiMobileだけが4,000円の買い切りです(2026年10月4日にApp Storeで確認)。
Q. iPhoneで無料のままAnkiを使う方法はありますか?
パソコン版で作ったカードをAnkiWebに同期し、iPhoneのSafariでAnkiWebを開いて復習する方法があります。通信が必要なことや、6か月使わないとAnkiWebのデータが消えることがある点など、不便も含めて「Ankiの料金」で説明しています。
Q. Anki代替で無料のアプリはある?
完全無料でAnkiと同等の機能を持つアプリはほぼないです。Ankiの「PC版完全無料」は例外的に寛大なモデルです。ただし、MemlyやQuizletは基本機能を無料で利用でき、多くのユーザーにとって無料版で十分な場合もあります。比較表の5つはどれも無料で始められますが、無料の範囲はアプリごとに違います。暗記メーカーは1つの問題集につき100問まで、Memlyは手入力やCSVで入れたカードの復習は無料で続けられる一方、AIでカードを作る枠は初回だけで、毎月の補充はありません。完全無料にこだわるなら、この記事の「Ankiでつまずきやすい7つの場面」の対処を参考にAnkiを使い続けるのが最善の選択肢です。
Q. MemlyはAnkiのデッキ(.apkg)を読み込めますか?
読み込めません。Memlyが取り込めるのはCSVだけです。Ankiからはノートをテキストで書き出し、表と裏のCSVに直して取り込みます。手順はこの記事の「Ankiから移るときに引き継げるもの・引き継げないもの」に書きました。
Q. Ankiのデッキは他のアプリに移行できる?
表と裏の文字なら、多くのアプリにCSVやテキストで移せます。暗記メーカーは公式FAQにAnkiからの移行手順を載せています。Memlyへの移行はCSVで、復習の記録、画像、音声、穴埋めの書式は移りません。Ankiの複雑なカードテンプレート(HTMLやCSS)は、移行先のアプリで完全に再現できないことがあります。
Q. Ankiは古いアルゴリズム(SM-2)のままですか?
いいえ。Anki 23.10からFSRSが本体に入り、デッキのオプションで切り替えられます。既定はSM-2を元にした従来の方式のままなので、FSRSを使うには自分でオンにします。FSRSを使えること自体は、Ankiと代わりのアプリの違いにはなりません。
Q. Anki代替アプリでも間隔反復学習はできる?
Anki代替として名の挙がるアプリは、いずれも何らかの形で間隔反復(スペースドリピティション。復習の間隔を少しずつ広げて長期記憶への定着を促す学習法)を採用しています。ただし、復習日の決め方を公開しているかどうかはアプリによって違います。MemlyはFSRS(パラメータは全員共通の値)で、カードごとの回答の記録から次の復習日を計算します。RemNoteも設定でFSRSを選べます。Quizletとすごい暗記帳は方式を公開していません。
Q. Ankiが難しいと感じるのは自分だけ?
決してそんなことはありません。冒頭で挙げた「最初の1ヶ月で約40%が離脱する」という数字が示すとおり、Anki挫折は珍しいことではありません。学習曲線が急であることは開発者コミュニティでも認識されており、公式マニュアルを読み通すだけでもかなりの時間がかかります。Ankiが使いにくいと感じるのは、アプリの設計上の特性であって、学習者の能力の問題ではありません。Ankiは強力なツールですが、すべての人に直感的なわけではありません。
Q. Ankiの挫折率はどのくらいですか?
Ankiの学習曲線の高さは広く知られており、初心者の約40%が最初の数週間で挫折するとされています。明確な公式データはないが、Ankiコミュニティでの調査やRedditでの報告を総合すると、初心者の30〜40%程度が最初の1ヶ月以内に使用をやめています。主な挫折理由は「設定の複雑さ」「カード作成の手間」「レビューの蓄積」の3つです。
Q. Ankiの設定が複雑で何から始めればいいかわかりません
まずはデフォルト設定のまま、共有デッキを1つダウンロードして学習を始めましょう。設定は一切触らなくてよいです。1〜2週間使ってAnkiの基本操作に慣れてから、少しずつカスタマイズを進めるのが最も効率的です。最初から完璧を目指す必要はありません。
Q. 医学部生にもAnki代替はおすすめ?
医学部生はAnkiの最大のユーザー層の一つで、AnKingのような高品質な共有デッキが存在します。この点ではAnkiに優位性があります。ただし、自分の授業ノートやPDFからカードを作る場合は、AI自動生成機能を持つ代替アプリの方が効率的です。AnKingデッキはAnkiで使い、自作カードは代替アプリで作るという使い分けも合理的でしょう。
Q. Ankiのアドオンに相当する機能は代替アプリにもある?
Ankiのアドオンエコシステムは唯一無二であり、完全に代替することは難しいです。Memlyにはアドオンの仕組みがなく、画像を隠すカードも作れません。その代わり、試験日から今日の枚数を出す機能のように、Ankiでは手計算やアドオンで補う部分を最初から備えているアプリもあります。
Q. Anki代替アプリのデータはどこに保存される?
ほとんどの代替アプリはクラウドベースで、サーバーにデータが保存されます。Ankiのようにローカルにデータを保持したい場合は選択肢が限られます。クラウド保存のメリットは、デバイス間の自動同期や、端末を紛失してもデータが失われない点です。Memlyもサーバーに保存する方式で、通信がない場所では学習できません。プライバシーを重視する場合は、各アプリのデータポリシーを確認しましょう。
Q. Ankiから乗り換えるベストなタイミングは?
新しい学習を始めるタイミングがベストです。既存のAnkiデッキの復習途中で乗り換えると、復習スケジュールが乱れるリスクがあります。新しい科目や資格の勉強を始める際に、代替アプリを試してみるのがおすすめです。
まとめ:不満の中身で選ぶAnki代替アプリ
どのアプリが最適かは、Ankiの何に不満を感じているかで決まります。
- カード作成の手間を減らしたい → AI自動生成を持つMemlyが最適
- 人が作ったセットで覚えたい、クラスで同じセットを使いたい → Quizlet
- 問題集を作って友達と共有したい → 暗記メーカー
- 写真から作った問題をスマホで回したい → すごい暗記帳
- ノートと一体化したい → ノート統合型のRemNote
- 費用をかけずに続けたい → Ankiのまま(パソコン版・Android版は完全無料、AnkiWebも無料)
特にAnkiの設定の複雑さやカード作成の手間に挫折した人には、Memlyを最初に試すことをおすすめします。FSRS6.0による高精度な復習スケジュールと、AIによるカード自動生成で、「学習すること」に集中できる環境が手に入ります。無料で始められるので、まずは試してみてください。
Ankiは約20年の実績を持つ素晴らしいツールであり、その学習効果は科学的にも実証されています。しかし、Ankiが難しいと感じること、Ankiで挫折することは、学習者の能力の問題ではありません。ツールとユーザーの相性の問題です。
Ankiで止まっているのが設定なら、7つの場面の対処から試すのが近道です。デフォルト設定のまま、共有デッキ1つ、新規カードは1日5枚。この3つを守るだけでも、最初の1ヶ月で脱落する確率は下げられます。カードを作る時間で止まっているなら、手元の教材を1つ入れて、どんなカードができるかを見てから決めても遅くありません。
設定画面の前で固まっていた時間は、暗記には一切使われていません。どのアプリを使うかより、間隔反復学習を何ヶ月も止めずに続けられるかが結果を左右します。Ankiに固執する必要はありません。自分が無理なく続けられるツールを選ぶことが、長期的な記憶定着への最短ルートです。
詳しい比較はAIを活用したAnki学習支援の完全ガイドも参考にしてください。ClaudeやChatGPTと連携してカードを作りたい場合は「Anki MCPとの違い:セットアップ不要でClaude連携できる暗記アプリ」も役立ちます。
出典と確認日
- Anki 公式サイト(各アプリの入手先と料金):2026年10月4日に確認
- AnkiMobile Flashcards(App Store 日本):4,000円、アプリ内課金なし。2026年10月4日に確認
- AnkiDroid Flashcards(Google Play 日本):無料。2026年10月4日に確認
- Anki FAQ:Anki knockoffs:2026年10月4日に確認
- Anki マニュアル:Deck Options(FSRS):2026年10月4日に確認
- Anki FAQ:Settings for using Anki to prepare for a large exam:2026年10月4日に確認
- Anki マニュアル:Add-ons、Exporting:2026年10月4日に確認
- Quizlet(App Store 日本):アプリ内課金と説明文。2026年10月4日に確認
- 暗記メーカー(App Store 日本)、公式FAQ(問題数の上限)、公式FAQ(他のサービスからの移行):2026年10月4日に確認
- すごい暗記帳(App Store 日本):アプリ内課金と説明文。2026年10月4日に確認
- RemNote(App Store 日本)、RemNote 料金ページ、RemNote ヘルプ(FSRS):2026年10月4日に確認
- Memly(App Store 日本)、Memly の料金:2026年10月4日に確認
Anki は Ankitects Pty Ltd の登録商標です。Memly は Ankitects および本記事で紹介する各社と提携していません。
